漫画家の浦沢直樹が、『第38回 大阪国際女子マラソン』(カンテレ・フジテレビ系、来年1月27日12:00~14:55)のイメージキャラクターを描き下ろした。
今回のイメージキャラクターは、疾走感、前を見据える真っすぐな目が印象的。同大会のイメージキャラクターを漫画家が手掛けることは初めてで、今月12日から大阪・カンテレ本社社屋に掲出され、来月上旬からは御堂筋沿道のバナーフラッグとしても登場予定だ。
浦沢氏は、幼い頃から漫画を描き始めた一方で、中学時代は陸上部に所属。漫画を描きながら毎日走り続けた経験から、「陸上競技は孤独との戦い。漫画制作と似た面もある」と語る。柔道ブームを巻き起こした大ヒット漫画『YAWARA!』では、1992年の五輪開催前のバルセロナを取材し、その際、女子マラソンのゴール地点であるメインスタジアムのあるモンジュイックの丘を自ら歩いて登り、坂道の激しさを体感した。そのため、五輪女子マラソン本番のレース終盤、その急坂で行われた有森裕子さんのデッドヒートの場面は、「今録画で観てもぼろぼろと泣いてしまうほど」だと言う。
浦沢氏の起用について、カンテレ・スポーツ部の澤田淳司プロデューサーは「『YAWARA!』や『Happy!』をはじめ浦沢さんの作品は、綿密な取材に基づいたリアリティーがあり、登場する女性キャラクターの表情が非常に印象的だと感じていました。大会のキャッチコピーでもある“待ってろ、東京。”という東京五輪を目指すマラソンランナーの胸に秘めた想い、孤独に打ち勝つ姿や内面の強さを表現するのに、浦沢さんの描くキャラクターがピッタリだと思い、オファーいたしましたが、まさか受けてくださるとは思いませんでした!」と興奮気味に語っている。