女優の吉田羊が、カンテレ・フジテレビ系スペシャルドラマ『BRIDGE はじまりは1995.1.17神戸』(来年1月15日21:00~23:18)に出演することが10日、明らかになった。
「カンテレ開局60周年特別ドラマ」として制作される今作は、1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で、線路ごと崩壊するなど被害の大きかったJR六甲道駅をわずか74日で復旧させた男たちの実話に基づいた物語。
吉田が演じるのは、復旧させた建設会社の工事所長・高倉昭(井浦新)を支える妻・奈々。神戸に比べて被害の少ない大阪在住ながら、夫が危険を伴う工事に携わっていることに心配で仕方ないものの、それは決して表には出さず、困難に立ち向かう夫を、ただ静かに力強く支えるという役どころだ。
このドラマに、吉田は「こんな実話があったんだと驚きました。絶望的に思えるような状況で、不可能と言われたことを可能にした人がいた、ということは同じ日本人として誇りに思う。自身も被災者でありながら、被災地の復興に第一線で参加していくという登場人物も描かれていて、力強さ、日本人の底力を感じています」と、オファーが来た時の感想をコメント。
自身の役については「すごくカラッとしていて、悪く言えば、旦那さんにあまり興味がないように見える。良く言えば、お互いに自立した夫婦関係。でも彼女も大阪で、神戸の惨状を見たのならば、もっと旦那さんに寄り添える人でいたいなと思いまして、それは井浦さんにもご相談をさせて頂いて、より想いあえる夫婦関係になるよう、作らせていただきました」と話した。
さらに、初共演した井浦については「私が提案することを、きちんと受け止めてくださって、新さんの中にはなかった設定もとりあえずやってみて、その先に広がるお芝居の可能性を面白がってくださり、懐の深さを感じてとても素敵な方だなと思いました」と印象を述べ、「結果的に、狙い通りの雰囲気になりましたし、私もそれを受けた新さんのお芝居からまた新しい感情をいただいて、とてもうれしいなと思いました」と振り返った。
他にも、キャストが追加発表。ドラマが始まる2018年の秋、神戸にある阪神・淡路大震災慰霊碑に落書きをした少年・佐渡島克也役で、葉山奨之。被災した神戸で一発当てようと、もくろむ演歌歌手・観音崎発光役で、片瀬那奈。六甲道駅前で営んでいた店が倒壊し、途方に暮れる焼き鳥屋「鳥和」の店主・但馬源役で、小市慢太郎。同じく駅前に店を構えるスナック「六甲小町」のママ・あだばな役で、濱田マリ。新聞販売店の2代目・小比類巻葵役で、中村靖日。そして駅の倒壊で徒歩通勤を余儀なくされる中で、瞳(葵わかな)と出会う銀行員・竹田里津役で、阿部純子。そして、高倉昭と奈々の娘・もも役で、井頭愛海が出演する。