JR九州は7日、1989(平成元)年3月にデビューした高原のリゾート列車「ゆふいんの森」が2019年3月に30周年を迎えることを記念し、「日田」「由布院」を中心とした久大本線沿線への送客キャンペーンを1月7日から6月30日まで実施すると発表した。
同キャンペーンでは、お得な料金で「日田」「由布院」に行ける旅行商品が順次登場し、おもな旅行会社からパンフレット・WEBなどで販売が行われる。該当する旅行商品のパンフレット・WEBなどにはキャンペーンロゴマークを掲出する。
キャンペーン対象の旅行商品の利用者に「日田」「由布院」で使えるクーポンブックをプレゼントするほか、「日田」「由布院」エリアのおススメの観光地や食事施設をマップで紹介したエリア紹介ブックを主要駅に設置する。キャンペーンに合わせ、「ゆふいんの森」では車内販売メニューのリニューアルも実施される。
特急「ゆふいんの森」は1989年3月に博多~由布院~別府駅を結ぶ特急列車として運行開始。列車の企画にあたり、由布院の住民と何度も意見を交換し、由布院のめざした緑ゆたかな滞在型温泉保養都市という理想像を大切にし、「高原のリゾートエクスプレス」をコンセプトとした。
当時としては珍しいハイデッカー構造やビュッフェ設備などハード面を充実させたほか、客室乗務員による車内サービスをはじめ、ハード・ソフト両面で画期的な列車となった。その結果、「ゆふいんの森」は30年にわたり乗客の好評を得て、2018年10月末時点で約610万人が利用している。