冬の感染症の代表例と言えば、インフルエンザがあげられるだろう。例年は11月頃から感染者が増え始め、1月頃にそのピークを迎える傾向にある。急激な発熱や悪寒といった風邪のような症状だけではなく、筋肉痛や関節痛などの全身症状が現れるのが特徴だ。小児がインフルエンザウイルスに感染すると急性脳症を発症するケースもあり、非常に注意が必要な感染症と言えるだろう。
インフルエンザへの対策としては、毎日できるうがいや手洗い、さらにはウイルス感染リスクを低減させるワクチン接種などがある。とはいえ、対策をするとなれば、毎日着用するマスクを購入するにもお金がかかる。ウイルスの感染を防ぎたいのは山々だが、だからといってそのために必要以上に対策費をかけたくないというのが、多くの人の本音だろう。
そこで今回は、マイナビニュース会員294名に対し、「インフルエンザ対策費用」に関するアンケートを実施。具体的な金額とその使い道を調査したので、気になった回答を紹介しよう。
Q. 2018-2019シーズンにインフルエンザ対策としてどれだけのお金をかける予定なのか教えてください
1位: 0円(家にあるものを使用する: 24.3%)
2位: 2,000円以上3,000円未満(13.4%)
3位: 1,000円以上2000円未満(11.6%)
4位: 1,000円未満(10.6%)
5位: 4,000円以上5,000円未満(9.5%)
■家にあるものを使用する
・「ウイルス対策のアルコールが自宅にあるので、使います」(65歳女性/その他/その他・専業主婦など)
・「空気清浄機を一日中使う」(70歳男性/その他/その他・専業主婦など)
・「加湿器使用と紅茶をたくさん飲むようにしている」(35歳女性/ソフトウェア・情報処理/その他・専業主婦など)
・「洗面所に消毒液を常備してある」(45歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「在庫のマスクとうがい薬を使用する」(47歳男性/総合商社/営業関連)
■2,000円以上3,000円未満
・「毎日マスクを使用すればそれくらいの金額かなと思うので」(37歳女性/その他/その他・専業主婦など)
・「うがい薬、ハンドソープを約1,000円ずつ」(48歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「病院に行き、予防接種するのに2,000円です」(39歳男性/その他/その他・専業主婦など)
・「ワクチン接種のための病院代2,000円と使い捨てマスクやうがい薬などの薬代が1,000円」(38歳女性/その他/その他)
■ 1,000円以上2000円未満
・「マスクに1,500円くらいと消毒ジェルに500円くらい」(38歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「使い捨てマスクに500円、貼るカイロに1,500円」(43歳女性/窯業・セラミック/その他技術職)
・「会社の補助があるので予防注射がこのくらいの価格」(60歳男性/農業協同組合/技能工・運輸・設備関連)
・「ワクチンに約1,200円、使い捨てマスクに約500円」(62歳男性/教育/その他技術職))
■1,000円未満
・「インフルエンザ対応のマスクを購入する費用がこれくらい」(45歳女性/その他/その他・専業主婦など)
・「うがい薬に約1,000円」(44歳男性/設備工事/建築・土木関連技術職)
・「使い捨てマスクに500円程度、アルコール消毒液に500円程度」(49歳女性/その他/その他・専業主婦など)
■4,000円以上5,000円未満
・「ワクチン接種が3,000円、使い捨てマスクが約1,000円、薬用ハンドソープが約1,000円」(55歳女性/その他/その他・専業主婦など)
・「ワクチン接種に3,000円くらい、マスクに2,000円くらい」(42歳男性/サービス/建築・土木関連技術職)
・「家族みんなのマスク代に約2,000円、薬やビタミン剤に約3,000円」(48
歳女性/その他/その他・専業主婦など)
■総評
一番多かった回答は、インフルエンザの対策用に別に予算を設けず、「家にあるものを使用する」という答えだった。全体の1/4がインフルエンザのために特段、購入する物はないという結果になっている。「買い置きのマスクがある」「洗面台に消毒液を置いてある」など、インフルエンザに限らず普段からウイルスや菌による感染を防ぐ手立てを準備しているという声がほとんどだった。
2位から5位まではどれも1割前後となるが、上位から「2,000円以上3,000円未満」「1,000円以上2,000円未満」「1,000円未満」「4,000円以上5,000円未満」となっている。どの回答も、マスクやうがい薬などを用意するための費用として考えているものが多く、選ぶ商品の価格帯によって分かれているような印象だった。さらに、ワクチン接種にかかる費用に関しては、会社からの補助などで安く接種できる場合があり、それによっても価格帯の区分が変わってくるようだ。
そして、インフルエンザ対策に「1万円以上」かけると回答したのは3.5%。「ワクチンを複数回接種する」といったケースや、「加湿器を購入する」といった具合に新しい家電製品などを購入する費用になっていた。
また、「0円(何も使わない)」という人も10.2%いた。「罹患してしまったら、そのときはそのとき」というスタンスなのかもしれないが、うがいや手洗いなど、お金をかけずともできる対策くらいはしておいてほしいところだ。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2018年11月9日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 294名(男性206名 女性88名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート