フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、北京にある日本料理店の総料理長に密着する「日中共同制作 チャイナストーリー第5弾 すべては家族のために… ~北京出稼ぎ物語~」を9日に放送する。
今回の主人公は、北京の日本大使館の近くにあるグルメストリート・好運街(ラッキーストリート)に店を構える日本料理「藏善」の総料理長・小林金二さん(62)。店に自らの写真を張り出し、北京ではちょっと知られた人物だ。
小林さんのこだわりは、北京にいながら、美味しい日本料理が食べられること。開店して14年になるが、今では地元の中国人から観光客までが通う人気店となっている。
そんな小林さんに憧れて中国各地から若者たちが弟子として集まって来る。現在雇っているのは16人だが、彼らの夢は「日本料理を学び、将来自分の店を持つこと」、そして、小林さんの今の目標は「中国人の若者を一人前の料理人に育てること」だという。
その中に、小林さんが目をかけている期待の新人が2人いる。同じ河南省から出稼ぎでやってきた、石前進(セキゼンシン)さん(19)と、張向宇(チョウコウウ)さん(18)で、2人の夢は「自分たち2人の店を持ち、地元の人に日本料理を食べさせてあげること」。しかし、石さんの両親は、地元で刺身を食べる習慣がないため、石さんが地元で日本料理の店を出すことに反対しているの。
そこで、小林さんは連休に合わせ、ある秘策を立案。それは、石さんの両親を国慶節の休みに店に招待して、皆でもてなそうという作戦だ。果たして、日本料理の素晴らしさを理解してもらうことはできるのか…。
ナレーションを担当するのは、演歌歌手の丘みどりで、ドキュメンタリー番組の語りは初挑戦。『NHK紅白歌合戦』に2年連続の出場を決め、伸びのある歌声を披露する彼女が、どんな語りを聞かせてくれるのか、注目だ。