冬の感染症の代表例と言えば、インフルエンザがあげられるだろう。例年は11月頃から感染者が増え始め、1月頃にそのピークを迎える傾向にある。急激な発熱や悪寒といった風邪のような症状だけではなく、筋肉痛や関節痛などの全身症状が現れるのが特徴だ。小児がインフルエンザウイルスに感染すると急性脳症を発症するケースもあり、非常に注意が必要な感染症と言えるだろう。

  • インフルエンザに罹患して出勤停止になり、遅れを取り戻そうと連日深夜まで残業をしたという人も

インフルエンザの対策にはさまざまな方法があるが、2018-2019シーズンに多くの人が実践しようと考えているものは何だろうか。今回は、インフルエンザウイルスの感染経験を持つマイナビニュース会員294名に対し、「今シーズンのインフルエンザ対策」に関するアンケートを実施。具体的な対策アイテムや、なぜその方法を選んだのかを聞いたので紹介しよう。

Q. 2018-2019シーズンに実践しようと考えているインフルエンザ対策を教えてください

1位: 手洗い(72.4%)

2位: うがい(66.0%)

3位: マスク着用(59.5%)

4位: 十分な睡眠(55.8%)

5位: ワクチン接種(46.6%)

■手洗い

「結局、基本的な手洗いをしっかりすることが一番対策としてはいいと聞いたから」(35歳男性/ソフトウェア・情報処理/その他・専業主婦など)
・「手洗いが一番大事だとテレビで見たことがあるから」(38歳女性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「手洗いをちゃんとするようになってから風邪をひかなくなったので、効果があると思う」(46歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)
・「体内に入る菌は手からが多いと聞いたので、身近な対策として期待したいと思った」(45歳男性/サービス/営業関連)
・「シーズンになると電車内で咳をする人が多くなるので、吊り輪やイスからの接触感染を防ぎたい」(65歳男性/その他/その他・専業主婦など)

■うがい

・「やはりウイルスが入るのは、口からだと思う」(53歳男性/非鉄金属/IT関連技術職)
・「うがいと鼻洗いで、外部からの異物侵入はかなり効果的に防げると考えている」(47歳女性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「気管支系が弱いので、テレビで見た鼻うがいと喉のうがいを時々しています」(50歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「うがいはつい忘れがちだから」(41歳男性/不動産/営業関連)

■マスク着用

・「外出時は必ず、マスクを着用しています」(40歳女性/その他/その他・専業主婦など)
・「喉を乾燥させないように心がけるのが一番だと思います」(47歳女性/総合商社/営業関連)
・「ウイルス感染を予防しながら、口腔内の乾燥も防げるので」(40歳女性/その他/その他・専業主婦など)
・「どうしても人混みは避けられないのでマスクの着用に頼ります」(42歳男性/旅行・観光/販売・サービス関連)

■十分な睡眠

・「睡眠不足で免疫力が低下することが一番よくないと、医師からアドバイスがあったので」(33歳男性/不動産/専門職関連)
・「基本的な体調管理が一番大切と感じたので疲れを残さないように気をつけている」(66歳男性/専門コンサルタント/専門職関連)
・「睡眠がとれていないと体力や免疫力が低下し、ただの風邪でもかかりやすくなるから基本的な睡眠は重要だと思う」(37歳女性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)

■ワクチン接種

・「ワクチンを接種してもインフルエンザになる可能性はあるものの、リスクを軽減することはできるし、仮に発症しても重症化を防げるから」(38歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「仕事中はマスクを着用しにくいので、病院でワクチンを接種するのが予防としては一番確実だと思う」(52歳女性/サービス/その他・専業主婦など)

■総評

インフルエンザ予防のためにとる対策として最も多かったのは「手洗い」だった。実に7割以上の人が実践を心がけているという。爪や指先に付着したウイルスで食事をするなどしてウイルスが体内に侵入するケースも少なくないため、手を清潔に保つことは予防につながるといえよう。インフルエンザだけではなく、風邪などの予防にもつながり「手洗いをしてから体調を崩さなくなった」という声も少なくなかった。

2位は「うがい」。こちらは手洗いとセットで実践している人も多かった。また、のどのうがいだけでなく鼻うがいをしている人もみられ、テレビなどのメディアで紹介されていた対策を実践している人も散見された。3位は「マスク着用」で、通勤のようにどうしても人込みを避けられない外出がある場合は必需品となっているようだ。

ちなみに、インフルエンザ予防として「ワクチン接種」を受けると回答した人は半数ほどで、ランキングでは5位となった。ワクチン接種を受けてもインフルエンザを100%防げるわけではないが、罹患や重症化のリスクは低減できる。予防接種の効果が現れるまでに一定の期間を要するため、例年感染者がピークとなる1月を迎える前に接種しておくといいだろう。

そのほか、意外とおろそかにしていまいがちなのが毎日の食事と睡眠。栄養価の高い食事と十分な睡眠はインフルエンザウイルスを遠ざけてくれるため、日ごろの生活からきちんとこの2つを意識づけるようにしたい。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2018年11月9日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 294名(男性206名 女性88名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート