冬の感染症の代表例と言えば、インフルエンザがあげられるだろう。例年は11月頃から感染者が増え始め、1月頃にそのピークを迎える傾向にある。急激な発熱や悪寒といった風邪のような症状だけではなく、筋肉痛や関節痛などの全身症状が現れるのが特徴だ。小児がインフルエンザウイルスに感染すると急性脳症を発症するケースもあり、非常に注意が必要な感染症と言えるだろう。
インフルエンザは風邪に比べて発病が急激で、全身に症状が出現する。症状のあまりのつらさから思わぬ事態を招いてしまったり、予定をキャンセルせざるをえなかったりと、トラブルに見舞われてしまうケースもあるだろう。
そこで今回は、インフルエンザウイルスの感染経験を持つマイナビニュース会員294名に対し、「インフルエンザウイルス感染による悲惨な体験」に関するアンケートを実施。具体的なエピソードを教えてもらったので紹介しよう。
Q. インフルエンザにまつわる悲惨な体験を教えてください
■職場編
・「仕事に行けなかったので、月の手取りが減った」(36歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「重要な会議があるときにインフルエンザになってしまい、会議には出席したものの、フラフラになった」(38歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「かかりはじめに夜勤の仕事を休めず、悪化した」(55歳男性/その他/その他)
・「使いたくない有給休暇を3日も使い、しかもひんしゅくを買ったこと」(47歳女性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「1週間の出勤停止になり、遅れた仕事を挽回するために遅くまで残業の毎日」(39歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職)
・「会社の部下から感染が始まり、次々と社員が罹患した。最終的に一番気をつけていた自分もかかってしまって、悲しかった」(48歳女性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「インフルエンザと月初の仕事や請求業務、資料作成が重なって大変だった」(45歳女性/物流・倉庫/事務・企画・経営関連)
■学業編
・「高校の卒業式にインフルエンザなのに頑張って出席した同級生がいた。そのせいで多くの同級生がうつされ、せっかくの春休みの予定が潰れた」(35歳女性/ソフトウェア・情報処理/その他・専業主婦など)
・「小学生時代、自分がインフルエンザにかかった後にクラスでインフルエンザで休む人が続出。学級閉鎖にまでなってしまった。自分が発火点と断定できないが、少し罪悪感がある」(46歳男性/教育/専門サービス関連)
・「40℃以上の熱が出て卒業旅行に行くことができなかった」(38歳男性/文具・事務機器関連/技能工・運輸・設備関連)
・「卒業研究の完成間近に感染し、少し焦った」(40歳男性/その他/その他・専業主婦など)
■家族編
・「孫を預かる予定だったが、預かることができなくて娘が困った」(73歳女性/その他/その他・専業主婦など)
・「家族全員が同じタイミングでインフルエンザにかかってしまい、お世話する人がいなかった」(38歳女性/その他/その他・専業主婦など)
・「旦那がインフルエンザになって看病したが、自分がうつされたら旦那は看病してくれず、体調が悪くても家事をこなさなくてはならなかった」(75歳女性/その他/その他・専業主婦など)
・「婚姻届の証人の欄を書いてもらうため、旦那共々お世話になっている家族に会いに行くはずが、インフルエンザになってしまった。婚姻届を出す日をずらしたく無かったので、泣く泣く私は留守番」(28歳女性/その他/その他・専業主婦など)
■その他
・「病院に行ったらインフルエンザ大流行の時期で検査まで2時間以上待たされた」(41歳男性/その他/その他・専業主婦など)
・「1週間も家から出られず、餓死しそうだった」(38歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「とても楽しみにしていたデートをキャンセルしなくてはいけなかった16歳の冬。そしてその2日後、相手の女の子は引っ越してしまった」(33歳男性/不動産/専門職関連)
■総評
インフルエンザで急激に体調が悪くなったため、大切な会議や打ち合わせに出席できず仕事に大きな影響を及ぼしてしまった人は多いようだ。また、学校にまつわるエピソードでは、学級閉鎖になった経験や卒業式などのイベントに影響が出た経験を語る人が多かった。「自分が発端かも……」と、今でも気に病む人もいた。
家族に関わるエピソードでは、家族全員が罹患してしまい、看病する人がおらずに大変な思いをしたという意見が多数集まった。家族は一緒に過ごす時間も長いだけに、家庭内で広まりやすいことがわかる。いずれにしろ、周囲の誰かがかかってしまったら、うつらないように予防を徹底することを心がけたい。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2018年11月9日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 294名(男性206名 女性88名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート