Qualcommは12月4日(ハワイ時間)、米国ハワイで開催中のプライベートイベントにて、ハイエンドスマートフォン向けの新プロセッサ「Snapdragon 855」を発表した。AIエンジンを最新世代としたほか、超音波による指紋認証ソリューションにも対応するという。同社は現地時間5日にも基調講演を予定し、さらに詳細を公開するものとみられる。
Snapdragon 855では、第4世代のAIエンジンを採用することで、前世代比で3倍のAI性能を実現するという。また、同社が「世界初」をうたうコンピュートビジョンISPを実装し、高機能な写真加工やビデオキャプチャ機能を提供するほか、高いゲーミング性能も備えるとしている。
さらにディスプレイ用の超音波指紋認証ソリューションである「Qualcomm 3D Sonic Sensor」によって、より高い精度での指紋検出が可能となる。
このほか、5Gモデム「X50」とミリ波対応のアンテナモジュール「QTM052」と合わせて、5Gの商用サービス開始に向けた5G対応スマートフォンの開発を加速させたい考え。すでにSamsungがSnapdragon 855とX50モデムを採用した5Gスマートフォンを2019年前半に投入することを発表している。