野村アセットマネジメントは12月3日、「人生100年時代の資産運用に関する調査」の結果を発表した。調査期間は6月13~18日、有効回答は20歳以上の個人2万1,409人。

  • 「人生100年時代の資産形成に関する意識」(「考えている」とする回答者 n=12,987)

同調査では、「金融ジェロントロジーと人生満足度調査」「人生100年時代の資産形成に関する調査」「金融リテラシー・テストと投資家特性調査」の3分野について、アンケート調査を実施した。

このうち、「金融ジェロントロジーと人生満足度調査」において、人生の満足度(10点満点)を調べたところ、全体平均は5.6点との結果に。年代別にみると、現役層の40代(5.1点)や50代(5.2点)で低かったのに対し、シニア層の60代(5.9点)や70代以上(6.3点)で高い傾向がみられた。金融資産階級別では、金融資産が多い層で満足度が高かったものの、1億円以上になると概ね頭打ちとなった。

続いて、シニア層を対象に親の財産管理について質問すると、61%が「知らない(知らなかった)」、23%が「知っている(知っていた)が、何も支援はしていない(しなかった)」と回答。他方、親の老齢化の認識をみると、「介護を要する状況にあると認識しつつも、支援していない状況にある」(野村アセットマネジメント)ことがわかった。

また「人生100年時代の資産形成に関する調査」において、20代から30代にとって必要な資産形成とはどのようなものか、相対的に重要だと思う上位5項目を答えてもらったところ、全体としては「できるだけ長く働き、資産運用は行わないつもり」(23%)との回答が最も多かった。一方、つみたてNISAなど資産形成支援制度の利用者は、資産運用に積極的な回答を寄せており、意識の違いが浮き彫りになった。