JR東日本は4日、田町~品川間に2020年春開業予定の新駅について、駅名を「高輪ゲートウェイ(たかなわげーとうぇい / Takanawa Gateway)」に決定したと発表した。あわせて新駅の照明デザインのコンセプトおよびデザイナーも発表している。
新駅の駅名については、「多くの皆様と一緒に考えてまいりたい」(JR東日本)との思いから、今年6月5~30日に駅名案の募集を実施。応募総数6万4,052件、応募種類は1万3,228種類(読みの異なるものは別の種類として集計)に及び、駅名案の第1位は「高輪(たかなわ)」、第2位は「芝浦(しばうら)」、第3位は「芝浜(しばはま)」だったという。
選考の結果、新駅の駅名を「高輪ゲートウェイ」としたことに関して、JR東日本では「この地域は、古来より街道が通じ江戸の玄関口として賑わいをみせた地であり、明治時代には地域をつなぐ鉄道が開通した由緒あるエリアという歴史的背景を持っています」「新しい街は、世界中から先進的な企業と人材が集う国際交流拠点の形成を目指しており、新駅はこの地域の歴史を受け継ぎ、今後も交流拠点としての機能を担うことになります」「新しい駅が、過去と未来、日本と世界、そして多くの人々をつなぐ結節点として、街全体の発展に寄与するよう選定しました」と選定理由を説明している。
駅名案募集で「高輪ゲートウェイ」を応募した人全員、さらに応募者全員の中から抽選で100名に、賞品としてクリスタルペーパーウェイトをプレゼント。当選者の発表は賞品の発送(2019年3月頃を予定)をもって代えるとしている。
高輪ゲートウェイ駅の照明デザインについて、コンセプトを「街のランドマークとなる暖かな光の駅舎」とし、東京駅丸の内駅舎ライトアップを手がけた照明デザイナーの面出薫氏が担当することも発表された。新駅の建築における特徴である大屋根を照らし上げることで、やわらかな光に包まれたコンコースを作り出すという。