「『現代用語の基礎知識』選 2018ユーキャン新語・流行語大賞」が3日、発表され、「おっさんずラブ」「ボーっと生きてんじゃねーよ!」などがトップテンに選ばれた。同日、東京・日比谷の帝国ホテルで行われる表彰式に、テレビ朝日の貴島彩理プロデューサーやチコちゃんが登壇し、喜びを語る。

  • 『おっさんずラブ』主演の田中圭(左)とチコちゃん

田中圭、吉田鋼太郎、林遣都ら“おっさん”たちが繰り広げるラブコメディドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系、4月期)。受賞理由は「今の時代、おっさんたちは窮屈だ。セクハラ禁止、パワハラ疑惑、不倫などしてバレようものならお先真っ暗である。女性に押されっぱなしの男性が切り開いた新しい世界、それがちょっとダメで優柔不断なかわいい男子とのオフィスラブというわけだ。これがSNSで共感が集まった」と説明され、「現実の少し先を行くのがドラマだ。男女いりまじっての真剣恋愛に、国会議員による『LGTBは生産性がない』の妄言は完全に霞んでくる」と風刺で結んでいる。

「ボーっと生きてんじゃねーよ!」は、NHK『チコちゃんに叱られる!』のキャラクター・チコちゃん(木村祐一)の決めセリフ。選考理由では「チコちゃんの怒りの迫力は、 レストランで会話するマダムさえ『あら、こんなこといってたらチコちゃんに怒られちゃうわ』と恐れるほど」としており、「スピード重視の昨今、ネットニュースだ、やれSNSだで溢れかえり、どんな疑問も『OK Google』と問えば数秒で答えを教えてくれる便利さにどっぷりと浸かって毎日を送っている人、チコちゃんに『ボーっと生きてんじゃねーよ!』と一喝してもらわねばなるまい」と、番組ナレーションの森田美由紀アナ風に締めている。

このほかのトップテンには「eスポーツ」「(大迫)半端ないって」「ご飯論法」「災害級の暑さ」「スーパーボランティア」「そだねー」「奈良判定」「#MeToo」を選出。年間大賞には「そだねー」が選ばれた。

今年のノミネート30語(五十音順)

「あおり運転」「悪質タックル」「eスポーツ」「(大迫)半端ないって」「おっさんずラブ」「GAFA(ガーファ)」「仮想通貨/ダークウェブ」「金足農旋風」「カメ止め」「君たちはどう生きるか」「筋肉は裏切らない」「グレイヘア」「計画運休」「高プロ(高度プロフェッショナル制度)」「ご飯論法」「災害級の暑さ」「時短ハラスメント(ジタハラ)」「首相案件」「翔タイム」「スーパーボランティア」「そだねー」「ダサかっこいい/U.S.A」「TikTok」「なおみ節」「奈良判定」「ひょっこりはん」「ブラックアウト」「ボーっと生きてんじゃねーよ!」「#MeToo」「もぐもぐタイム」