米Amazonは11月30日 (現地時間)、スマートスピーカー/スマートディスプレイ「Echo」シリーズの対応音楽ストリーミングサービスに、Appleの「Apple Music」が加わることを発表した。米国では12月17日の週から利用できるようになる。これはホリデーシーズンにタイミングを合わせたAmazonとAppleの提携発表の第2弾であり、両社は11月に正規販売代理店契約を発表して話題になったばかりだ。
Apple Musicを契約していたら、EchoデバイスでApple Musicスキルを有効にすると利用できるようになる。デジタル音声アシスタント「Alexa」に話しかけて、アーティストやアルバム、プレイリスト、好きな音楽の再生を頼み、Apple MusicからEchoデバイスにストリーミング再生する。
Amazonも「Amazon Music」という音楽配信サービスを提供しているが、Echoデバイス・ユーザーが最も利用している機能が「音楽」であり、Echoデバイスのオーディオ機能や音楽関連のアクセサリを充実させると共に、Spotify、Pandora、SiriusXM、TuneInなど幅広い音楽サービスのサポートに努めている。米国の音楽配信サービストップのApple Musicを利用できるようになれば、スマートスピーカーにEchoが選ばれる大きな理由になる。Appleは「Home Pod」というスマートスピーカーを提供しているが、オーディオ性能重視のスマートスピーカーであり、Echoからのアクセスでキッチンやダイニングルームなどにサービス提供を広げられる。
日本でも米国と同じタイミングでEchoデバイスからApple Musicにアクセスできるようになるかは不明。AmazonはAlexa対応デバイスでオーディオコンテンツのストリーミングを操作できるようにするインターフェイスをまとめた「Alexa Music Skill API」を10月末にリリースし、同APIを用いて音楽配信サービス「Tidal」がEchoデバイスで利用できるようになった。現在、Musicスキルのサポートは米国に限られている。