歌舞伎俳優の市川海老蔵が、フジテレビ系月9ドラマ『SUITS/スーツ』(毎週月曜21:00~)で、12月10・17日放送の第10・11(最終)話にゲスト出演する。海老蔵が同局の連続ドラマに出演するのは初めて。
勝利のためには手段を選ばない敏腕弁護士の甲斐正午(織田裕二)が、天才フリーターの鈴木大輔(中島裕翔)とタッグを組んで、さまざまな訴訟を解決していく同作。海老蔵は、最高検察庁の監察指導部(検察庁職員の違法・不適正行為に関する内外からの情報を把握・分析し、必要に応じて事実関係の調査を行う部署)に属するエリート検事・澤田仁志だ。
澤田は、甲斐が以前検事だった頃の後輩検事で、検事としても優秀だった甲斐は後輩の澤田にとって憧れの存在。國村隼演じる最高検察庁・次長検事の柳慎次と検事時代の甲斐との間の秘密や確執が同作の縦軸になっているが、澤田はそれらを調査するために甲斐に近づく、ドラマの鍵を握るキーパーソンという役柄だ。
今回は、海老蔵が第1話放送後、自身のブログに「楽しかったっす。スーツはNetflixで殆ど見ていたので楽しいです。そして、織田裕二さんと鈴木保奈美さんの御二方が我々世代にはたまらない、通行人でも出たいな」(10月10日掲載 ※原文ママ)と発信したを、同作の後藤博幸プロデューサーが目にしたことをきっかけに、出演が実現。海老蔵はオファーが来て「本当に驚いています」と語る。
織田、鈴木保奈美とは初共演となるが、「印象はやはり『東京ラブストーリー』です! お2人のドラマを見ていましたし、私が子供の頃に見ていたトレンディードラマに出演されていらした方々と共演するというのは、とても不思議な感覚です。時が流れたことを実感しますし、あの“カンチ”と“リカ”の間に自分が立つというのも違和感を覚えるかもしれません」と心境をコメント。視聴者に向けて、「さらに皆さんに楽しんでいただけるよう、通行人よりもはるかにいいお役ですが、頑張りたいと思います!」と意気込みを見せた。
後藤プロデューサーは「せっかくならば自信を持ってオファーできる役にしたいという思いを持ち続け、虎視眈々(たんたん)とそのタイミングを狙っていました」と明かし、「最終回に向け物語的に大きな鍵を握る検事・澤田は、海老蔵さんをイメージして作った完全オリジナルキャラクターです」と説明している。