ノロウイルスの感染が原因で起こる感染性胃腸炎は1年を通して発生するが、例年は12月~1月に発生件数がピークを迎える傾向にあるという。もしも激しい嘔吐や下痢などの症状が職場や外出先で出てしまった場合、悲惨な事態に陥ってしまうことは想像に難くない。
実際、感染性胃腸炎に苦しんだ経験を持つ人は、具体的にどのような「悲惨体験」をしているのだろうか。それを知るべく、今回はノロウイルスの感染経験を持つマイナビニュース会員254名に「ノロウイルスにまつわる悲惨な体験」についてアンケートを実施。本稿では、寄せられたつらい思い出の中から、職場や外出先に関する意見を紹介しよう。
Q. ノロウイルスにまつわる最も悲惨な体験は、どのようなシチュエーションで起きたかを教えてください
1位: 自宅にいるとき(63.5%)
2位: 職場や学校にいるとき(25.5%)
3位:映画館やレストランなど、プライベートな理由で外出しているとき(8.7%)
Q. 悲惨な体験の様子を具体的に教えてください
■職場編
・「出勤したのに仕事もできず、トイレにこもりきりになっていた」(57歳男性/その他/求職中・無職)
・「通勤時間が長く、トイレに行けなくて生理用品を使用した」(41歳女性/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「出張先に向かう電車の中で発症し、出張先で頻繁にトイレに行くことになった」(49歳男性/その他/求職中・無職)
・「職場で下痢と嘔吐の症状が出て帰宅することになったが、まともに電車に乗れず大変な思いをした」(53歳男性/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「仕事中に発症して、便意を我慢させられてつらかった」(41歳男性/IT関連技術職/個人事業主・会社役員)
・「転職後、3日目で感染した」(55歳女性/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「次の日、職場に行ったらあだ名が『う〇こ』になっていた」(50歳女性/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
■プライベート編
・「海外旅行中に急性胃腸炎を発症してしまい、旅行中は外出もできず、現地のおいしい食事をすることさえできなかった」(47歳男性/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「友人の結婚式の最中、ずっとトイレにいた」(41歳女性/その他/専業主婦)
・「車に乗車中に気分が悪くなってとても辛かった」(28歳男性/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「新婚旅行初日に発症して何も食べられず、外出もできなかった」(50歳女性/その他/専業主婦)
・「旅行先で発症して、旅行中ずっとホテルにこもりっきりだった」(19歳男性/その他/その他)
・「電車で吐きまくってしまった」(38歳男性/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
■総評
ノロウイルス感染による惨事を職場や学校で経験してしまった人は、全体の約26%。そして、プライベートな時間中に経験した割合は1割程度だった。
不調を感じたら帰宅してしまう人が多いが、勤務中や旅行中などに思いがけず発症してしまったケースや、結婚式などのどうしても外せない予定があったので不調を我慢して行動した結果、「悲惨体験」を招いてしまったという印象があった。寄せられたコメントを見ると、下痢がひどいため「職場のトイレにこもりっきり」という意見が非常に多く、嘔吐してしまった人の中には「電車の中で吐いてしまった」という人もいた。
ノロウイルスは、感染者の排せつ物や吐しゃ物から感染が拡大していく。オフィスや家庭での二次感染を防ぐためにも、これらの汚物を処理するときには使い捨てのゴム手袋などを用いるようにしよう。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2018年11月8日~11月9日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 254名(男性191名 女性63名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート