米Googleは11月28日 (現地時間)、同社が米国で提供するMVNOサービス「Project Fi」の名称を「Google Fi」に変更すると発表、サポートする端末を拡大した。米国で販売されているAndroidスマートフォンの人気機種の多くとAppleのiPhoneを含む。

  • 新しいロゴ

    Google Fiに名称変更後の新ロゴ

GoogleがProject Fiを開始したのは2015年4月。T-Mobile USAとSprintの携帯電話ネットワーク、Wi-Fiホットスポットも使用し、Project Fi端末がより高速な接続を選択して自動的に切り替えながら安定した接続を実現する。基本料金は20ドル/月。データサービスは1GBあたり10ドルで月単位で課されるが、未使用分が翌月に繰り越される。手頃な料金で、高速・安定したモバイルインターネットを利用できるサービスとして話題になった。

これまではGoogleのスマートフォンを中心にサポート端末が限られており、Project FiはGoogleやパートナーのスマートフォンの購入を促すサービスと見なされていた。今回、Samsung、LG、Motorola、OnePlusなどの人気Android端末だけではなく、iPhoneにもサポートを拡大。ベータ・プロジェクト感があった「Project Fi」から「Google Fi」に名称を変更したことで、Googleが広く一般に提供するサービスの1つに格上げされた感がある。米国以外へのサービス拡大の期待も高まる。

  • 幅広いメーカーの端末をサポート

    米国で販売されるスマートフォンの人気機種の多くを利用できるが、セキュアなFi VPNなど、Google Fiのフル機能を利用できるのは、引き続きPixelシリーズやMoto G6など、Google Fiに対応するようにデザインされた端末に限られる。