プラネットは11月28日、「キャッシュレス」に関する意識調査の結果を、同社発行のニュースレター『Fromプラネット』第98号にて発表した。調査は10月15日~16日、ネットリサーチ「DIMSDRIVE」のモニター3,754名を対象に、インターネットで行われた。
決済方法は「現金派」が断トツ
調査によると、ふだん持ち歩いている現金は「1万円~3万円未満」(33.4%)という人が最も多く、次いで、「5,000円~1万円未満」(23.7%)、「1,000円~5,000円未満」(18.8%)という結果に。
そこで、買い物のときなどの主な支払い方法を聞いたところ、1位は断トツで「現金」(89.5%)。続く2位は「クレジットカード」(66.8%)、3位は「電子マネー」(47.4%)となり、「プリペイドカード」(14.6%)や「デビットカード」(4.9%)を大きく引き離す結果となった。
やっぱり安全・安心な現金が一番!?
現金派の人に現金を利用する理由を尋ねたところ、「どこでも使えるから」(58.2%)、「使い慣れているから」(52.2%)、「いつも財布に現金を入れているから」(31.9%)が上位に。
現金で支払うことに特別なメリットがあるというよりも、「慣れ」から来る安心感が理由の大きな部分を占めているよう。また、1位の「どこでも使えるから」と「利用するお店が現金払いのみのところが多いから」(17.9%)をあわせて考えると、現金以外で支払う環境が未整備であることも大きく、決して現金払いをベストと思って選択しているわけではないことが伺えた。
現金派の中には、「日本のお金は安心して使える。外国のように偽造ができにくい」「QRコードによる決済は、個人情報が筒抜けになる不安がある」など、キャッシュレスのセキュリティー面に不安があるという人が多いよう。
また、「災害時のことを考えると、結局は現金払いが一番確実」と、停電時に機能停止となるキャッシュレスに不安の声も。さらに、「クレジットカードだと手元の現金が減らないので、使いすぎてしまう」と、キャッシュレスによる使い過ぎを心配する人も見受けられた。
便利でスマートなキャッシュレスに期待の声も
続いて、電子マネー派に理由を尋ねたところ、「現金と違って支払いがスムーズだから」(52.7%)、「ポイントが貯まるから」(50.9%)、「おつりが出るのがわずらわしいから」(37.6%)、「持ち運びがしやすいから・便利だから」(34.4%)が上位に。現金と違ってかさばらず、スマートに支払いができる機能的なところにメリットを感じている人が多いことがわかった。
また、男女別にみると、女性は「ポイント」や「割引」などの特典を理由に、男性は「現金やおつりを扱うわずらわしさ」を理由に電子マネーを利用する傾向にあることが読み取れた。
キャッシュレス化に期待することを聞くと、「すべての店でクレジットカードを使えるようにしてほしい」「電子マネーの残高がカードに表示されたら便利」「今後は指紋認証ですべてが完了できれば一番いい」「かごに入れたら自動で精算される仕組みになったら便利」といった意見が並び、キャッシュレスの環境や整備が不足している現状に対し、今後への期待の声が多数寄せられた。