はい、iOS 9.3以降に装備されている「ナイトシフト」を利用すると、iPhoneのディスプレイが発するブルーライトを軽減できます。ブルーライトは身体や眼に負担をかけるといわれており、特にLEDバックライトを搭載した液晶ディスプレイの光には多量のブルーライトが含まれるため、なんらかの対策を取るべきかもしれません。
実際、日本の厚生労働省が平成14年4月に定めた「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」には、VDT(Visual Display Terminals、パソコンやスマートフォンの表示装置のこと)で作業を行ったときには一定間隔で作業休止時間を設けるべき、といった指針を示しています。
ナイトシフトは、『設定』→「画面表示と明るさ」→「Night Shift」の順にタップし、「手動で明日まで有効にする」スイッチをオンにすると作動します。iPhoneの時計と位置情報をもとに日没を計算し、その時刻が近づくとブルーライトを抑えた暖色系の発色に切り替えられます。翌朝日の出の時刻には自動オフされるため、スイッチを意識する必要はありません。
急いでナイトシフトをオンにしたいときには、コントロールセンターの明るさボタン(光のマークが付いた縦長のボタン)を長押しします。画面左下にナイトシフトボタンが表示されるので、それをタップすれば「手動で明日まで有効にする」スイッチを操作したときと同じ効果を得られます。
ところで、有機EL(OLED)ディスプレイは自発光デバイスでありバックライトを必要としないため、ブルーライトは少ないとされています。有機ELディスプレイを搭載するiPhone X/Xs/Xs Maxを利用しているのならば、そもそもブルーライトを気にする必要はありません。