ベビー用品ブランドのストッケは11月27日、二子玉川のレストラン「100本のスプーン」にて、食育をテーマにしたイベントを開催した。参加したのは子育て中、あるいは妊娠中のインフルエンサー約20名とその赤ちゃんたち。会場ではシェフによる離乳食がふるまわれたほか、専門家による講演も行われた。

  • レストラン「100本のスプーン」(世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C.)にて食育をテーマにイベントが開催

    レストラン「100本のスプーン」(世田谷区玉川1-14-1 二子玉川ライズS.C.)にて食育をテーマにイベントが開催

ストッケのデザイン哲学とは

世界的なロングセラーにして、ストッケの代名詞とも言える「トリップトラップ」がテーブルの椅子として並べられた店内。登壇した同社CEOのジェイコブ・オスターハーブ氏は、それを念頭に「ストッケのデザイン哲学は、子どもと家族を一緒にすることにあります」と説明する。なるほど、座高を高くしたトリップトラップに座った子どもたちは皆、大人と同じ目線でテーブルについている。これなら、年端のいかない子どもも家族の団らんの輪に入れる。

  • ストッケCEOのジェイコブ・オスターハーブ氏

    ストッケCEOのジェイコブ・オスターハーブ氏

  • ちょうど良い高さに調整されたトリップトラップに座る子どもたち。母親と目が合って安心して微笑む、そんな子どもたちの姿があちこちで見られた

    ちょうどいい高さに調整されたトリップトラップに座る子どもたち。母親と目が合って安心して微笑む、そんな子どもたちの姿があちこちで見られた

一般社団法人スマートフード協会の浅倉利衣さんは「食事の席で、このように親子が見つめ合える環境があることは大事。家族で一緒にテーブルを囲み、健康的な食事を『美味しい』と感じる感覚を育んでいくことが、その子の将来の健康にも影響を与えます」と説明する。浅倉さんはかつて自身の忙しさのあまり、長女に孤独食をさせ、ストレスを増大させて偏食にさせてしまったという。そんな反省も口にしていた。

  • スマートフード協会の浅倉利衣さん。「腸内環境が形成されるのは10代半ば。それまでに味覚を育ててあげてください」と呼びかけていた

    スマートフード協会の浅倉利衣さん。「腸内環境が形成されるのは10代半ば。それまでに味覚を育ててあげてください」と呼びかけていた

  • ピンク色のシリコン製のプレートは、赤ちゃんの食事タイムを快適にする「イージーピージーマット」

    ピンク色のシリコン製のプレートは、赤ちゃんの食事タイムを快適にする「イージーピージーマット」

製品ラインナップを紹介

続いてストッケ マーケティング部の福岡久美子氏が、同社の製品ラインナップを紹介した。皿底にシリコンの滑り止めがついた安全仕様のプレートとボウル(ふた付き)、食べこぼしをキャッチするシリコン製のビブ、赤ちゃんがつかみやすい設計のスプーンとフォークなど、どれもよく考えられており、デザイン性も高い。この後、実際にこれらの製品を使った食事会が開催された。

  • ストッケ マーケティング部の福岡久美子氏

    ストッケ マーケティング部の福岡久美子氏

  • プレート、ボウル、カップ、ビブ、スプーン&フォークなどは特別なギフトボックス「STOKKE MUNCH GIFT BOX」として販売

    プレート、ボウル、カップ、ビブ、スプーン&フォークなどは特別なギフトボックス「STOKKE MUNCH GIFT BOX」として販売

厳選メニューに舌鼓をうつ

厳選された3つの離乳食レシピを紹介し、この日の参加者に提供したのはシェフの加藤孝さん。1品目は大人に向けてチキンミートボールのパンプキンシチューを、子ども(離乳食中期)に向けてはとりミンチとかぼちゃんおシチューと5倍粥を用意した。2品目は大人に白身魚とかぶのアクアパッツァ風を、子ども(離乳食後期)に白身魚とすりおろしかぶの蒸し煮と2倍粥を提供。3品目は大人に鮭と冬野菜の北欧風サーモンスープを、子ども(離乳食後期)には鮭と冬野菜のポタージュスープと2倍粥を振る舞った。

  • 100本のスプーンのシェフ・加藤孝さん

    100本のスプーンのシェフ・加藤孝さん

  • 厳選された3つの離乳食レシピを紹介し、この日の参加者に提供した

    厳選された3つの離乳食レシピを紹介し、この日の参加者に提供した

加藤さんは「口から得る情報に敏感な赤ちゃんだからこそ、離乳食にはうま味を足してください。かつお節や昆布からとった出汁をベースに離乳食をつくったら、食べ残す子どもが大幅に減ったという経験もあります」と説明する。その言葉にうなずき、メモをする母親の姿もあった。

  • ストッケ代表取締役の川原夏子氏

    ストッケ代表取締役の川原夏子氏

最後にストッケ代表取締役の川原夏子氏が登壇。やはり自身の子育てを振り返った。

「急いで食事をして出かけたいのに、息子が食べてくれない。ふざけて遊んでばかりいる。そんなときに腹を立てたこともありました。でも、そうした時期はあっという間に過ぎ去ってしまいます。皆さん、子育てで本当に忙しい日々を送っている最中だと思いますが、貴重な今という一瞬を大切にしてください。そしてストッケの製品を活用することで、少しだけ家事の負担を減らせたら幸いです」