Appleは、女性がオーナーまたはリーダーに就いているアプリケーション主導のビジネスのために、いままでにない新しい機会を創出するのを目的としてデザインされ、特別なサポートや継続的な助言を提供する「Entrepreneur Camp」プログラムの起ち上げを発表した。

  • 新たに起ち上がる「Entrepreneur Camp」プログラム

これには、女性の起業家が、ベンチャーキャピタルの分野でも資金提供、トレーニング、サポートなどの面で厳しい状況におかれており、例えば、2017年には男性が831億ドルの資金提供を受けたのに対し、女性が受けた資金提供は19億ドルに留まっているという背景がある。しかし、このような困難にも関わらず、女性がオーナーのビジネスは全米平均と比べ2倍以上の速さで成長していて、女性が率いるテクノロジースタートアップは男性が率いるテクノロジースタートアップと比べ35%高い投資収益率を生み出しているとAppleは報告している。

同プログラムを利用するには、アプリケーション開発ビジネスにおいて、女性が創業者、共同創業者またはリーダーで、少なくとも一人の女性が開発チームにいること、実際に動かせるアプリケーションまたはプロトタイプを持っていること、そしてAppleのテクノロジーを活用して彼女たちのミッションを達成するのを切望している必要がある。このパイロットセッションは2019年1月に開始予定で、現在応募を受け付けている

  • プログラムの一貫として、参加者はクパティーノにあるAppleのキャンパスで2週間にわたってハンズオントレーニングとプログラミングに対する説明を受ける

Entrepreneur Campは四半期単位でセッションを開催。各回20社のアプリケーション開発会社が参加でき、前述のパイロットセッションには10社が選ばれることになっている。

  • Apple Entrepreneur Campの開催は四半期に一回を予定している

参加可能となると、Apple本社のキャンパスで行われる2週間の集中プログラムに3人の社員を送り込める。プログラムでは、Appleのエンジニアとの一対一のコーディングレベルでのサポート、デザインに関するセッション、テクノロジー、App Storeマーケティングについて指導を受けられるほか、Apple Developer担当者の継続的なガイダンスとサポートがついてくる。参加する各社にはまた、翌年のWWDC(World Wide Developer Conference)のチケットが2枚提供される。