アンファーは11月21日、「肥満要注意都道府県ランキング」を発表した。調査は6月21日~25日、全国47都道府県の20代~60代の男女4,700名(各都道府県100名、男女比5:5)を対象として、BMIをランキングしたもの。
ランキング上位を東北・北海道地方が独占
肥満要注意都道府県ランキング1位は、「岩手県」(平均BMI23.05)だった。アンケートの結果では、「生活習慣を注意されたくない」で1位、病院へ行かない理由は「周囲の人に身体が弱い・根性がないと思われたくない」という項目でも1位という結果に。
また、「運動習慣」は41位、「体重・体脂肪・血圧のチェック頻度」は30位、「ストレスを感じたり、気持ちがふさぎこんだりすることが少ない」は2位となり、非常に楽観的で肥満を気にしていないよう。さらに、BMIが25を超えている人の人数は、全国最多だった。
続く2位は「福島県」(同23.04)で、「肥満に対する外見のケア」が45位であることに加え、予防しない理由は「時間に余裕がない」が2位と、対策を後回しにしてしまっている傾向に。
3位には「山形県」(同23.03)がランクイン。「メタボリックシンドローム・肥満」の罹患を不安に思っているランキングで1位となるも、「運動頻度」で44位、「ジム通い」が45位と、意識と行動が伴っていない傾向がうかがえた。
以下、4位「青森県」(同22.98)、5位「北海道」(同22.97)、6位「宮崎県」(同22.93)、7位「熊本県」(同22.82)、8位「茨城県」(同22.80)、「9位「鹿児島県」(同22.70)、10位「長野県」(同22.65)となった。
下位3県に見る健康習慣と意識
一方、ランキング最下位(47位)となった、いわば最も健康な都道府県は「新潟県」(同21.42)。「病院はなるべく行かない」で3位、病院へ行かない理由「周囲の人に身体が弱い・根性がないと思われたくない」で1位、予防しない理由の「何をしてよいかわからない」という回答でも1位だったにもかかわらず、肥満度が最も低い結果に。
これは、肥満度のセルフチェックができ、運動や食事など、県民が健康に生きるための情報が多く掲載されている「健康にいがた21」というサイトがあるほか、運動教室やウォーキングイベントの実施など、いずれも県の政策の効果の表れであることが伺える結果に。
また、46位の「神奈川県」(同21.50)は、「運動習慣」は2位、「食生活に気をつける」は5位、「健康に対する不安がない」では3位。45位の「京都府」(同21.56)では、「医師が信用できない」で1位となるも、「寝具にお金をかける」で1位、「予防に投資する金額/月」が3位、「脳ドッグを受診したことがある」で1位だった。
なお、世界保健機関(WHO)によるBMIの基準は以下のとおり。