ダンスボーカルユニットM!LKが23日、東京・豊洲PITでワンマンライブを行い、全19曲を披露。3,000人の観客が詰めかけ、満員の会場は終始大きな歓声と熱気に包まれた。
M!LKは2014年に結成されたスターダストプロモーションに所属する板垣瑞生、佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人、琉弥からなる7人組ボーカルダンスユニット。
色々なものに混ざりやすく、様々な形状に変化することのできる“変幻自在“のユニットを目指し活動しており、2018年春の全国ホールツアーは全公演ソールドアウトとなったほか、11月14日に新生M!LKとして発売されたニューシングル「Over The Storm」はオリコンウィークリーチャート2位を記録するなど快進撃を続け、注目を集めている。
これまで以上にパワーアップしたステージ
今回のライブでは、持ち味であった“わちゃわちゃ”したかわいらしさに加え、7人体制になった事で生まれたボーカルの厚みや迫力あるフォーメーションダンス、少し大人になったメンバー自身の魅力も重なり、これまで以上にパワーアップしたステージで「カッコいい」「かわいい」だけでは括れない様々な魅力を見せてくれた。
「コーヒーが飲めません」「疾走ペンデュラム」「テルネロファイター」など既存の表題曲は、大人になった今のM!LKが歌う事で、パワフルさや力強さが加わり、新たな魅力で観客を沸かせていた。
一方新曲の「サラブレッド御曹司CITY BOY」では切ないメロディーをテクノ調の楽曲で味付けをし、鋭い目線とセクシーな仕草、キレのあるダンスを織り交ぜながら観客をドキドキさせるようなパフォーマンスを披露。
「Goin’Down」や「May」では恋する切なさを7人のハーモニーと、フォーメーションダンスで表現した。
また新生M!LKの“決意表明”とも取れる「Over The Storm」では、重低音が響くダンスサウンドに乗せて、メンバーの気持ちが歌やダンスにたっぷり込められており、その熱っぽいパフォーマンスにより力強く自分たちの想いを観客へ届けていた。
一方、MCや楽曲中ではアドリブを交えながら、各メンバーの個性豊かなキャラクターと飾らない自然体な様子も惜しみなく見せてくれ、観客をほっこりもさせてくれる一幕も見られた。
またこの日は、観客が楽曲の一部を担うために“公開レコーディング”のイベントを行ったほか、彼らのファンである「み!るきーず」に向け、メンバーの佐野勇人が自身の気持ちを手紙のようにして会場の観客へ語りかける一幕も。
現在俳優として映画・ドラマなどで幅広く活躍する佐野勇人は、新体制になってファンから受け入れてもらえるかと言った不安や、俳優とM!LKの活動を両立して行う事で「逃げ出したいくらい辛い時もあった」と正直な気持ちを吐露。
そうした時、佐野はファンの手紙や言葉などから力をもらっていたと明かし「『元気をありがとう』という言葉をもらうけど、元気をもらっているのは僕らの方。いつもいつもありがとう」と噛みしめるように呼びかけ、「東京ドームでライブをやりたい」「“ずっと応援していた”と皆さんが自慢できるようなグループになりたい」と未来に向けた決意を口にすると、佐野の言葉に聞き入っていたファンの中には涙を拭う姿も。
そして最後のMCでリーダーの吉田仁人が「今年1年間は、僕たちにとって“ファンの皆さんが一番の宝物”だと気付く事ができた年になった。新しくメンバーになった3人は、(加入してから)3カ月間でものすごい頑張っていたし、努力をしていた。改めて、ありがとうと言いたい」と新メンバーへの感謝を口にした。
続けてファンへ感謝の気持ちを述べ「5年、10年とライブを続けて、めちゃめちゃ綺麗な景色を見せたい。これからも応援を宜しくお願いします」と真っ直ぐに語り、深々と全員でお辞儀をすると会場からは大きな拍手と共に大きな一体感に包まれ、この日のライブは幕を閉じた。
なお今後の活動として、7人体制で初となる2ndアルバム「Time Copsule」が2019年2月6日に発売される事も発表された。