2018年も残すところあと1カ月。「平成最後の年末」がもうすぐそこまで迫ってきている。今年も無事1年を駆け抜けてこられたのも、上司や取引先など「お世話になった方」の支えが合ってこそ。そんな1年の感謝を込めて贈るのが「お歳暮」だが、これが意外と悩みのタネだったりする。
「何を贈ればいいのか分からない」、「毎年同じようなものになってしまう」と頭を抱える方も多いと思うが、今回そんなビジネスパーソンの悩み解決するべく、贈り物のプロたちが集うイベントに参加してきた。ぐるなびが運営する秘書のためのサポートサイト「こちら秘書室」が都内で開催した「接待の手土産セレクション2019 第8回品評会」だ。
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「接待の手土産セレクション2019 第8回品評会」
2014年からスタートしたこの品評会は、「こちら秘書室」の会員である現役秘書が全国各地の名店や事業者の出品した手土産を、さまざまな観点から評価するもの。今回全国から集まった約50店舗の中から、特別にお世話になった方に感謝の気持ちを込めて、高級感のあるものを贈りたいと考えている方向けに、10,000円以上に絞って編集部が選んだ商品をご紹介しよう。
思わず 舌鼓『高級ふりかけ「口どけ」30g×2缶セット 桐箱・風呂敷包み』
60gで10,000円超えの“超高級”ふりかけは、お歳暮としてはインパクト大だろう。日本にわずかしか残っていない職人たちが作り上げた鰹節製品を取り扱う通販サイト「思わず 舌鼓」の『高級ふりかけ「口どけ」30g×2缶セット 桐箱・風呂敷包み』(税込12,960円)が、それだ。
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思わず 舌鼓『高級ふりかけ「口どけ」30g×2缶セット 桐箱・風呂敷包み』(税込12,960円)
原料となる鰹節「枯れ節」は、日本では鰹節の大半が赤道付近で獲られた冷凍鰹を使用しているなか、近海や海面近くに生息する脂のあるふっくらとした3～4年物の鰹を厳選。もともと脂肪が少ない鰹が獲れることが多く、目利きの職人が買い付けに行っても市場にほとんど出回らないため、滅多に手に入れることができないという。
選びぬかれた極上の鰹は、そこから日本に10人ほどしかいないという職人の手によって、5カ月以上の手間ひまをかけて作られる。その工程の中で更に鰹は厳選され、実際に鰹節になるものは、なんと1,000匹に1匹だという。
同店を運営する小林食品の大島工場工場長・滝井敦さんによると、市販の鰹節の厚さ0.1ミリに対して、「枯れ節」は、熟練の職人仕事によって0.01ミリまで削られるという。A4用紙が0.1ミリなので、A4用紙の10分の１の厚みしかないと思うと、その技術に脱帽だ。
極限まで薄くなった鰹節は、口に含んだ瞬間にとろけだし、一気に旨味が広がっていく。あの薄さのどこにこれほどまでの旨味が隠れていたのかと思うほど、ぎゅ～っと味が凝縮されている。ご飯にはもちろん、これからの季節は餅と合わせても、濃厚な風味と鰹の上質な旨味が、口の中を楽しませてくれる。大量生産が難しいため、注文後、最低でも1週間は発送までかかるとのこと。
マルセンファーム『ゴールデン・ティアーズ ギフトBOX入り』
送り先の健康を気遣ってお歳暮選びをするのもポイントのひとつ。これまで様々なトマトジュースでいくつもの受賞歴がある「マルセンファーム」が、年間100本限定で出荷する高級トマトジュース『ゴールデン・ティアーズ ギフトBOX入り』 (税込11,340円)は、いかがだろうか?
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マルセンファーム『ゴールデン・ティアーズ ギフトBOX入り』 (税込11,340円)
同商品には、1kg3,000円を超えるという糖度8度以上の「スーパーゴールドトマト」を贅沢に100%使用。トマトジュース独特の酸味が苦手という方も少なくないと思うが、とろりとしたまろやかな口当たりと、濃厚な甘さは、酸味をほとんど感じずクセが少ないため、するりと喉を通ってしまう。
そのままでも十分に美味しいが、お酒と割ってもフルーティーな甘さがアクセントとなり、すっきりと飲めるだろう。料理に加えると深みやコクが増し、ワンランク上の仕上がりになるとのこと。
トマトに含まれるリコピンには、アンチエイジングや美白、血糖値・中性脂肪の指数を下げるダイエット効果、むくみと便秘の改善につながるデトックス効果などが期待されている。年末年始の食べ過ぎや飲み過ぎを整えるのにも、一役買うことだろう。
トラットリア ストリオーネ『Homemade Caviar』
「高級食材」の代名詞といえば、トリュフ、キャビア、フォアグラの世界三大珍味だろう。贈り物としては、華やかさがあり印象に残りやすい。今回その中でも、国産チョウザメにこだわったイタリアンレストラン「トラットリア・ストリオーネ」が手がける『Homemade Caviar』(税込10,584円)をご紹介しよう。
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トラットリア ストリオーネ『Homemade Caviar』(税込10,584円)
キャビアの原産国といえばロシア。私たちが口にするのは大半が海外輸出品だというが、保存性を高めるため、塩分濃度を限界値まで上げ、しょっぱさが際立ってしまうとのこと。同店では、民間企業として日本で初めて、チョウザメの人工ふ化に成功した数多くの特殊バルブ機器類を手がける「フジキン」で育てたチョウザメを、生きたままお店まで運搬しているという。だからこそ素材の旨味を生かした繊細な味が表現されている。
イタリア修行を経て、数々の一流店やキャビア専門店で腕を振るったグランドシェフの舘野毅さんが手がけたキャビアは、舌ざわりがなめらかで、塩気も抑えられており、卵の濃厚な旨みが口いっぱいに広がる。食べ慣れた方でも、キャビアの新しい一面に出会えるだろう。賞味期限は未開封で14日。
相手を思いやる文化が根付いている日本人だからこそ、今年のお歳暮はちょっと奮発しようと考えている方も、少なくないだろう。感謝の心と、送り先の笑顔を思い浮かべながら、ぜひとも今年のお歳暮選びの参考にしてもらいたい。
※金額はすべて2018年11月時点のもの
