Uniposはこのほど、「感謝と仕事に関する調査」の結果を明らかにした。同調査は10月16日~22日、20~30代の男女ビジネスパーソン2,064名を対象にインターネットで実施したもの。
感謝やお礼を言われる頻度について尋ねたところ、67.6%が「高い」、32.4%が「低い」と回答した。感謝を言われている頻度(実数)を調べたところ、感謝を言われる頻度が高いと感じている人は、平均で約9日に1回だが、感謝を言われる頻度が低いと感じている人は、平均で約28日に1度しか感謝を実感できていないことがわかった。
目標達成別に見ると、「感謝の頻度が高い」人は73.8%が目標達成しているが、「感謝の頻度の低い人」の目標達成率は55.3%と18.5ポイントの差が出た。
自分が会社で正当な評価を受けていると感じているかを聞いたところ、66.4%が「正当な評価を受けている」と回答した 。目標達成別でみると、「感じている人」の70.4%が目標達成しているが、「感じていない人」は52.4%だった。正当な評価を受けていると感じている人ほど、目標達成している傾向にあることがわかった。
評価されたと感じるときについて聞くと、60.2%が「昇給・昇進」、56.8%が「直接の感謝・賞賛」と答えた。世代別に見ると、「直接の感謝・賞賛」は20~24歳は62.4%で、35~39歳以上が51.2%と11.2ポイント差あり、若い人ほど、直接褒められることにより評価されたと感じることがわかった。
誰からの評価で、評価されたと感じるかをシチュエーション別に聞いたところ、「直接の感謝・賞賛」「間接的に、評価・評判を聞いた時」とも、同僚や部下、顧客を抑えて「上司」が最多となった(81.9%~93.3%)。
会社満足度と目標達成の関係についてみると、満足度が「高い」人の80.1%は目標達成していることがわかった。一方、「低い」人は目標達成率が59.7%と20.4ポイントの差がある。
直属の上司にされる「仕事についてのフィードバック」に満足しているか聞くと、57.2%が「満足していない」と答えた。「年間の仕事上の目標」の達成・未達成別に見ると、上司のフィードバックに満足している人のうち「目標達成」している人が79.5%であるのに対し、「満足していない」人は62.7%と16.8ポイント低い値となった。
青山学院大学経営学部教授の山本寛先生によると、近年はデジタル化が進み、コミュニケーション自体が減っているため、感謝も相対的に減っているとのこと。「企業側も、デジタル時代の皆が受け入れやすい方法で、賞賛や感謝のきっかけ作りをすれば、エンゲージメントを高めることができるのではないか」とコメントしている。