急に海外旅行に行くことになった、ネットショッピングでクレカが必要など、クレジットカードがほしいとき、すでに手持ちのカードがないと困りますよね? でも、一般的なクレジットカードは発行までに数週間かかります。それでは間に合わない! というときに便利なのが、即日発行できるクレジットカードです。
今回は、即日発行できるクレジットカードをご紹介しましょう。
申し込んだその日にカードが手に入る 即日発行カード
一般的なクレジットカードは、申し込み手続きをしてからカード会社での審査を経て、自宅に簡易書留で届きます。手元にカードが届くまで、申込書を郵送して手続きをした場合にはおよそ2~3週間、インターネットで申し込みを完結した場合でもおよそ1週間はかかります。
これが、即日発行のクレジットカードなら最短で申し込んだその日にカードを手に入れられるのです。
即日発行のクレジットカードを作る方法はカードによって異なります。窓口に行って申し込み手続きをすると、その場で審査からカードの発行までしてもらえるものや、あらかじめウェブから申し込みしておくと窓口に行く前に審査が完了し、カードを窓口で受け取れるものなどがあります。
審査の状況によっては本人確認のために電話がかかってきたり、時間がかかったりすることもありますが、最短なら数時間以内に受け取れるのが魅力です。
おすすめの即日発行カード3選
では、即日発行ができるカードの例をご紹介しましょう。
ルミネカード・JRE CARD・ビックカメラSuicaカード
JR東日本グループが発行するカードの一部は、店頭で即日発行できます。ルミネカードは全国のルミネ・NEWoMan、JRE CARDはアトレ恵比寿やエスパルなど、ビックカメラSuicaカードはビックカメラのうちそれぞれ対象店舗の窓口で申し込み手続きができます(駅やびゅうプラザは対象外です)。
窓口にあるタブレット端末で必要事項を入力し、免許証などの本人確認書類を提示すると、その場で審査が行われます。30分ほどで終了し、カードが発行されます。
店頭で発行されるカードは仮カードで、2週間ほどで本審査の後に正式なカードが自宅に届きます。仮カードは本カードよりも利用限度額が低く設定されており、Suicaや定期券の機能はついていませんが、取り急ぎカードで買い物をしたいときにその場で発行されるのがメリットです。
Suicaや定期券機能がついたカードを申し込んだ場合は、本カードに搭載されます。
これらのカードは、定期券の購入やSuicaへのチャージでもポイントが貯まるのも魅力。しかも、通常の3倍のポイントが付くのもうれしいですね。
エポスカードVisa
全国のマルイなどで使えるエポスポイントが貯まるエポスカード。ウェブか申し込み専用アプリからカードの種類を選び、必要情報を入力すると、審査結果がメールで送られてきます。申し込み専用アプリなら、スマホのカメラで運転免許証を撮影すれば必要な情報の入力もスピーディにできます。
早ければ審査結果は数分で届くそう。その後、マルイなどにある取り扱いのカードセンターに行くと、発行されたカードを受け取れます。
カードセンターに直接出向いて申し込みをすることも可能。手続きをしたその場でカードを発行してもらえます。
店頭で発行されるのは仮カードではなく本カードなので、カードを切り替える必要もありません。
海外旅行傷害保険も、携行品損害20万円などが自動で付帯されています。カード一枚で海外旅行の準備がはかどりそうです。
Amazon Mastercardクラシック
ネットショッピング中に今すぐクレジットカードがほしい、というときに便利なのがAmazon Mastercardクラシックです。「即時審査サービス」を利用してウェブ上で申し込み事項や引落口座情報を入力するとすぐに審査が行われ、約3分で審査結果がメールで届きます。
それと同時に、仮カードである「Amazonテンポラリーカード」が発行されるのです。
Amazonテンポラリーカードはプラスチックのカードではなく、カード番号のみがAmazonアカウントに登録されます。自分でアカウントへカード情報をひもづけなくても、すぐにAmazonでお買い物できます。
利用限度額は3万円に限られますが、Amazonテンポラリーカードでお買い物をした利用額に対してもAmazonポイントがつきます。本審査が完了してプラスチックの本カードが発行されると、10~80万円の利用限度額が設定されます。
本カードも最短3営業日で発行され、自宅に届きます。店頭に行かなくてもスピーディにカードを作れるのが魅力です。
発行条件をよく確認して
このように、即日発行のクレジットカードは一般的なものに比べとてもスピーディにカードを作れます。急いでいるときに便利に活用できそうです。
ただ、その場で発行されるカードの場合は機能が制限されていたり、利用限度額が抑えられていたりします。アクティブに使い続けるのは、あくまでも機能が充実した本カードが届いてからになるのは知っておきましょう。
取り急ぎの仮カードでどこまで使えるか、自分のニーズと照らし合わせて確認しておきたいですね。
また、仮のカードは発行されても、審査の結果によっては本カードが発行されないこともあります。のちにずっと使うことも想定して選ぶなら、入会条件などもよく確認して申し込むと安心です。
即日発行のクレジットカードで、忙しい時のお買い物をより効率的にできるといいですね。
※写真と本文は関係ありません
加藤梨里
ファイナンシャルプランナー(CFP(R)認定者)、慶應義塾大学スポーツ医学研究センター研究員
保険会社、信託銀行を経て、ファイナンシャルプランナー会社にてマネーのご相談、セミナー講師などを経験。2014年に独立し「マネーステップオフィス」を設立。専門は保険、ライフプラン、節約、資産運用など。大学では健康増進について研究活動を行っており、認知症予防、介護予防の観点からのライフプランの考え方、健康管理を兼ねた家計管理、健康経営に関わるコンサルティングも行う。