男女2人組のロックユニット・GLIM SPANKYが16日、都内でリスニングパーティーを開催。抽選で選ばれたファン20名に向けて各楽曲の制作秘話を語り、タイアップのこだわりについても明かした。
2014年6月、1stミニアルバム『焦燥』でメジャーデビューを果たしたGLIM SPANKY。ロック、ブルースを基調としながら常に新しいサウンドを追い求め、松坂桃李主演『不能犯』の「愚か者たち」、本田翼・山本美月ダブル主演『少女』の「闇に目を凝らせば」、『ONE PIECE FILM GOLD』の「怒りをくれよ」など数々の映画主題歌を手掛けてきた。
この日は、21日リリースの4thアルバム『LOOKING FOR THE MAGIC』をファンと共に先行視聴。5曲目の「The Flowers」は、三越伊勢丹グループ「2018花々祭 WILD FLOWERS~花を愛する人々~」キャンペーンオリジナルソングで、ボーカルの松尾レミは「タイアップもありきだけど、20~30年後も自分の名前で曲を背負っていきたいと思っているので、どんなテーマであろうと自分のものにして自分の作品として生み出すのが絶対的なモットー」とそのこだわりを話し始めた。
同曲については、「伊勢丹で流れるということは、『ロックが好きな人』よりも『音楽をあまり聴かない人』も聴くことになる。クラシックしか聴かない人もいるかもしれない」とし、「お買い物中や日常の街中でどんな言葉が耳に入ってきたらドキッとするか、ステキに思えるか」がメインテーマだったという。
「そう考えた時……私がいつも思っていることですが、『自分が生きているこの瞬間は、自分が主人公でオリジナル映画の中に生きている』。そうやって考えると、ちょっと生活が楽しくなりませんか? 少しのことでもちょっとドラマチックに感じられたりとか、すごく嫌なことや悲しいことがあったとしても、映画ってその後にはきっといいことがある。そうやって前向きになれると思うんです。だからそれをシェアしたい。あなたが選ぶものが自分の生活を輝かせる」
自身も百貨店を利用しているという松尾は、「すごくかわいい赤のリップ、これを明日からつけたらちょっと生活が楽しくなるかもなとか、自分に似合ったらいいなとか思ってそれを買うわけです」と実体験にも触れ、「そんな時、『この手で選ぶすべてのものが 日々を輝かせてくれる』という言葉を聞いたらステキな気持ちになるんじゃないかと思って、この歌詞を考えました」と歌詞の誕生エピソードを語っていた。
同アルバムには、『不能犯』主題歌で、iTunes総合チャートでも1位を獲得した「愚か者たち」、テレビ朝日系『警視庁・捜査一課長 season3』主題歌「All Of Us」、アサヒ飲料「WILKINSON」とコラボレーションした「ハートが冷める前に」など11曲が収録されている。