ロート製薬は11月22日、妊活に関する意識調査をまとめた「妊活白書2018」を発表した。調査期間は2018年8月3~6日、調査対象は25~44歳の既婚妊活男女及び18~29歳の若年未婚男女、有効回答は1,400人。
妊活の定義、理解している人は半数
「あなたが考える『妊活』とは?」との問いに対し、妊活の定義である「子どもを望む人、全てが行うこと」と答えた割合は52.3%にとどまった。一方、「子どもができなくて、悩んでいる人が行うこと」は32.3%、「子どもができなくて、病院で治療を受けること」は8.8%となった。
妊活をしている人のイメージを聞くと、妊活している男性は「家族想いの人・人生設計ができている人」が上位に入った一方、妊活している女性は「つらそう・深刻そう」との回答が多く、男女でイメージに差があることがわかった。
妊活を始めようと思ったきっかけは、男女とも「結婚」(男性34.2%、女性53.8%)や「年齢」(30.3%、43.2%)が多かったものの、男性では「妻からの要望」(20.6%、5.0%)を挙げる人も目立った。妊活の取り組みについては、女性の方が全般的に取り組み度が高かった。
夫婦が協力して妊活を行う「ふたり妊活」については、過半数の55.2%が「できていない」と回答。しかし年代別にみると、20代の52.7%が「できている」と答えており、「情報発信や社会環境の変化により、若い年代では「『妊活』は夫婦2人で一緒に行う取り組みでるという意識が広まった」と調査では分析している。
職場に「妊活」を支援・サポートする制度が「ある」と答えた人は、既婚妊活男女で20.0%、 若年未婚男女で19.3%。その内容は、 「就業時間制度」「休暇・休業制度」が導入されている割合が高かった。