ノロウイルスの感染が原因で起こる感染性胃腸炎は1年を通して発生するが、例年は12月~1月に発生件数がピークを迎える傾向にあるという。ノロウイルス由来の感染性胃腸炎は成人を含め全年齢で発症がみられ、抵抗力が弱っていると重症化してしまうケースもある。
感染性胃腸炎の主訴としては「嘔吐」「下痢」「吐き気」「腹痛」などがあるが、実際にウイルスに感染して現れた症状で最もつらかったものは何だろうか。今回は、ノロウイルスの感染経験を持つマイナビニュース会員254名に「ノロウイルスに感染して経験した症状」に関するアンケートを実施。症状のつらさやその程度を詳細に語ってもらったので、感染の経験がある人もない人も、その恐ろしさを知って予防に努めてほしい。
Q. ノロウイルスに感染して経験した症状を教えてください
1位: 下痢(80.7%)
2位: 嘔吐(69.3%)
3位: 吐き気(66.5%)
4位: 腹痛(64.2%)
5位: 発熱(49.6%)
■下痢
・「トイレから離れることすらできなかった」(46歳男性/その他/求職中・無職)
・「してもしても下痢が続いた。脱水気味で喉が渇きつらかった」(58歳男性/クリエイティブ関連/個人事業主・会社役員)
・「2時間ぐらいの間にトイレに10回ほど行った。さすがに尻が痛かった」(46歳男性/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「嘔吐と下痢を繰り返し体力をだんだん消耗していき、トイレに行くのさえ死に物狂いで行った」(60歳女性/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「下痢がひどくて、ちょっとした動作で出てしまって大変だった。その症状が続いたので、不安もあってつらかった」(51歳女性/その他/専業主婦)
■嘔吐
・「何度もトイレに行っては嘔吐が止まらず、脱水症状まで出てきてつらかった」(25歳男性/その他/個人事業主・会社役員)
・「何を食べても嘔吐を繰り返し、体力が落ちて頭は空白状態。生きている心地がしなかった」(46歳男性/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「下痢と嘔吐が同時に来るので、トイレに座りながら洗面器に吐くという状態がつらかった」(22歳女性/その他/学生)
・「吐くものが無くなり、胃液が出てきた」(50歳男性/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
■吐き気
・「吐き気が酷くて、気分がメチャクチャまいってしまった」(35歳男性/その他/個人事業主・会社役員)
・「吐きそうで吐けないもどかしさが非常にストレスだった」(23歳男性/その他/学生)
・「吐き気で食べられないことがつらく、薬さえ服用がきつかった」(52歳女性/その他/専業主婦)
・「二日酔いのように、一日中吐き気があって苦しかった」(38歳女性/その他/専業主婦)
■腹痛
・「お腹がシクシク痛み、何も食べられずに動けなかった」(59歳男性/その他/休職中・無職)
・「手がしびれるほどの痛みだった」(42歳女性/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「痛みが治まらず寝られない」(39歳女性/クリエイティブ関連/会社員・公務員・団体職員)
■発熱
・「40度近い高熱が1週間も続いた」(33歳男性/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「熱で会社を休み、一日中寝込んでいた」(36歳男性/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
■総評
ノロウイルスに感染して、最も多く回答があった症状は「下痢」だった。実に8割以上の人が下痢の症状に悩まされたと回答している。「脱水症状のようになった」「トイレから出られない」と、非常に激しい症状がノロウイルスによって現れていたことがうかがえる。
2位は「嘔吐」がランクインした。「吐くものがなくなった」「何を食べても吐いてしまう」と、こちらも過酷な症状。発症後から激しい嘔吐が続き、その間は何も食べられないという人がほとんどだった。続く3位は「吐き気」で、「二日酔いのよう」「吐きそうで吐けないストレス」と、嘔吐がなくとも不快感が残ってしまうことがわかる。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎を予防するには、手洗いをしっかりと励行したい。調理を行う際や食事の前、トイレに行った後などにこまめに手洗いをすることで、手や指に付着しているノロウイルスを減らせる。感染してつらい思いをしないためにも、日ごろから予防を心がけていこう。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2018年11月8日~11月9日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 254名(男性191名 女性63名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート