通勤総合研究所(通勤総研)は11月21日、11月20日の「イイツーキン」の日にちなみ、過去1年間における通勤調査の総まとめを発表した。調査時期は2017年10月~2018年11月、有効回答は首都圏(1都3県)在住の600~1,000人。
スマホ定期利用率、利用希望者が増加
「通勤時間と決済」をテーマとした調査で、ICカード定期利用者とスマホ定期利用者が通勤決済に費やしている時間を比べたところ、IC定期利用者は年間1万4,385.6秒(239.8分)、スマホ定期利用者は同8,709.2秒(145.2分)との結果に。このことから、ICカード定期券からスマホ定期券に変更すると、年間約94.6分の時間創出が可能になることがわかった。
仕事へのモチベーションや年収に関する比較調査では、ICカード定期利用者よりスマホ定期利用者の方が「出社時の仕事に対するモチベーション」は0.6点高く、「通勤がスムーズになると、仕事満足につながると考えている」も8.3ポイント高かった。年収(小数点以下第2位を四捨五入)についても、ICカード定期利用者の546.0万円に対し、スマホ定期利用者は621.0万円と74.9万円高かった。
今回、新たに2017年から2018年の1年間で、スマホ定期の利用者率がどう変化したか調べたところ、通勤時のスマホ定期利用率は2017年の10.8%から3.1ポイント増え13.9%となった。
ICカード定期からスマホ定期にしたいと思う人は、同12.7ポイント増の46.2%。変更したい理由を聞くと、1位「スマホでチャージができて便利だから」(73.9%)、2位「決済に時間がかからないから」(54.5%)、3位「スマートなイメージがあるから」(43.3%)となった。