JR九州筑豊篠栗鉄道事業部と直方市は20日、「SL人吉」の客車を使用したツアー「筑豊・北九州ラウンドトレイン」を企画したと発表した。12月22日の1日限定で、「SL人吉」の客車の改造元となった50系客車にゆかりの深い筑豊地区を巡る旅となる。

  • ディーゼル機関車に牽引された「SL人吉」の客車

「SL人吉」に使用される客車の改造元となった50系客車は、1970年代後半に筑豊本線で初めて運転開始し、廃止となる2001年まで筑豊本線で運転されていたという。今回のツアーは50系客車とゆかりの深い筑豊・北九州地区を1周する行程で、客車の前後にディーゼル機関車DE10形を1両ずつ連結した編成での運転となる。

列車は直方駅を8時35分に発車し、筑豊本線(福北ゆたか線)・鹿児島本線を経由して門司港駅に9時58分に到着。国の重要文化財である門司港駅で駅舎の一部見学・自由散策を約90分間行った後、11時51分に同駅を発車する。その後は日田彦山線に入り、採銅所駅に12時58分に到着。1時間弱の停車中に昼食が提供され、福岡県添田町のイタリアンカフェ「ヒシミツ」の特製クリスマスランチBOXを味わえる。採銅所駅を13時46分に発車した後、田川後藤寺駅では14時2分から40分ほど停車。直方駅には15時23分に到着する。

募集人員は100名(最少催行人員90名)。料金は直方駅発着で大人9,800円・小人7,800円。申込みと問い合わせはJR九州営業部法人旅行センターにて電話で受け付けており、申込み期間は11月21日から12月10日まで(定員になり次第締切)となっている。なお、同ツアーは一部の席を「直方市のふるさと納税返礼品」として設定している。