JR西日本は20日、寝屋川市と「まちづくり連携協定」を締結したと発表した。寝屋川市内唯一のJR線の駅である学研都市線(片町線)東寝屋川駅について、駅名を「寝屋川公園駅」に改称。これを契機に寝屋川市のまちづくりの取組みに協力するとしている。
東寝屋川駅は1979(昭和54)年に開設された。島式ホーム1面2線の駅で、現在は各駅停車と区間快速が停車する。駅周辺は自然豊かな丘陵地とされ、大阪府営の寝屋川公園も徒歩圏内。現在、駅につながる道路の整備(東寝屋川駅前線整備事業)や打上高塚町土地区画整理事業、小中一貫校の整備などのまちづくりが進められているという。
寝屋川市とJR西日本による「まちづくり連携協定」は、地域と鉄道の連携により、相互の持続的な発展に向けた取組みを推進していくことを目的に締結された。連携内容として「東寝屋川駅周辺のまちづくりや駅へのアクセス改善などの環境整備」「寝屋川公園をはじめとする駅周辺の地域の活性化およびにぎわい創出」「鉄道の利用促進および地域の活性化につながる市の魅力や情報の発信」「鉄道の利用に資する観光・文化・スポーツ事業の振興」「鉄道の利用および沿線並びに駅周辺の安全・安心の向上に関すること」が挙げられ、これらの取組みを円滑に進めるための契機として駅名改称が行われる。
東寝屋川駅から「寝屋川公園駅」への駅名改称を契機に、寝屋川市は市東部エリアの新たなまちづくりのスタートにつなげていきたい考え。JR西日本も寝屋川市のまちづくりの取組みに協力し、沿線の定住人口や交流人口の拡大を図るとともに、学研都市線のさらなる魅力向上につなげていきたいとの考えを示している。2018年11月20日に発効し、2019年11月19日までを協定期間として、その後は1年ごとに自動更新を行うとのこと。
寝屋川市では今後、連携協定にもとづき、寝屋川公園をはじめ駅周辺のまちづくりなどの取組みをスタートさせる予定。2019年春のおおさか東線全線開業のタイミングに合わせて駅名を改称し、式典の開催も予定されている。