一人暮らしの強い味方といえばレトルト食品。最近はエスニック料理の定番・タイカレーも、レトルトで本場の味を楽しめる時代に。グリーンカレーだけでなく、シナモンやカニを使った珍しいタイカレーまでレトルトで食べられちゃうんです!

  • 本場さながらの味わい! ヤマモリのタイカレーを食べ比べ

    ヤマモリのレトルトタイカレーを食べ比べ

そこで今回は、総合商品メーカー・ヤマモリのレトルトタイカレー全7種の中から、4種をピックアップして食べ比べしちゃいます! 比較のポイントは「辛さ」「香り」「後味」「クセの強さ」「具の満足度」の5点。それぞれの個性が分かるように5段階で評価します。

やみつきになる辛さの定番カレー!「タイカレー グリーン」

  • タイカレーといえばグリーン!

まずは「タイカレー グリーン」(税抜330円)から食べてみます。ヤマモリはタイに自社工場があり、現地でしか手に入らない食材をふんだんに使って商品を作っているそうなので、より現地の味に近い味付けが期待できますね!「タイカレーはクセの強さが気になる」という方も多いと思いますので、そのあたりも注目していきたいと思います。

  • 鶏肉やタイナスなどの具がごろごろ入ってます

スパイシーな香りの中に、バジルやハーブの独特なさわやかさが混じって、非常に食欲をそそるいい匂い。食べてみると、ココナッツミルクが含まれているためか、口当たり自体はまろやか。しかし、だんだんと青唐辛子や香辛料のピリピリとした刺激が舌に広がって、かなり辛い……ですが想像以上にクセがなく食べやすい! しっかり味にコクが感じられ、お店で出されるカレーと比較しても遜色ない絶品カレーです。特にマクアプロという、なかなか日本ではお目にかかることの少ないタイのナスは、カブのような食感とほのかな苦味が新鮮で○。タイカレーに興味があるけどどれから挑戦しようかな、と迷っている初心者さんには特にオススメです!

  • クリーミーですが、少ししょっぱさもあって奥深い味

  • グリーンピースのように見える具は、タイのナスの一種です

辛さ    ★★★★☆
香り    ★★★★☆
後味    ★★★☆☆
クセの強さ ★★★☆☆
具の満足度 ★★★★☆

甘味と旨味の黄金バランス!「タイカレー マッサマン」

  • ここ数年で一気に知名度が上がったマッサマン

次は「タイカレー マッサマン」(税抜330円)を食べてみます。数年前からじわじわと、エスニック系のお店で出されるようになったり、カップラーメンに使われたりと、日本での知名度が上がってきたマッサマン。タイ南部の一部の地域で昔から食べられている料理で、主にシナモンやクローブといった、タイカレーには珍しいスパイスが使われているのが特徴なんだとか。カレーにシナモンとは少々驚くような組み合わせですが、はたして合うのでしょうか……!?

  • レトルトとは思えない具の多さ!

グリーンに比べるとかなりサラサラしたカレーで、辛みはありつつも、どちらかというと甘酸っぱさを強く感じます。この甘酸っぱさはココナッツミルクと、タマリンドという果実のペーストが作り出しているのでしょうか。シナモンやクローブなど、ドライスパイスの甘い香りはチャイを連想させます。これまで出会ったことのない独特な風味に、最初は戸惑いましたが、慣れるとなかなかクセになるお味! カレーの旨味がしみているジャガイモはしっとり、ピーナッツはコリコリというよりシャキシャキとしていて、食感の変化が楽しめます。異国情緒を感じたい方にオススメ。

  • 旨味のしみたジャガイモがおいし~い!

  • 食べ終わった後、長く余韻の楽しめる味でした

辛さ    ★☆☆☆☆
香り    ★★★★☆
後味    ★★★★☆
クセの強さ ★★★★☆
具の満足度 ★★★★★

カニと卵の相性はカニ玉といい勝負!? 「タイカレー プーパッポン」

  • タイの海鮮レストランで人気のメニューなのだそう

続いては「タイカレー プーパッポン」(税抜330円)を食べてみます。タイ語で「プー」はカニ、「パッ」は炒める、「ポンカリー」はカレー粉を意味するそうです。成分表を見ると、カニの身だけでなく、カニ殻のパウダーも入っているとのこと。カニの風味が存分に楽しめそうな雰囲気ですが、実物はいかに!

  • 他のカレーとは一線を画す、もろもろとした質感

一見カレーには見えないペースト状をしています。見た目どおり舌触りもザラザラとしていて、どことなくカニみそを食べているような食感。予想以上にカニの風味が濃いですが、まろやかな卵の存在感も負けてません! 一般的なシーフードカレーとはまったく違う、不思議な味です。写真では分かりづらいですが、たまねぎがたっぷり入っていて、優しい甘みがカレーの味を柔らかくしています。赤い唐辛子はプリックチーファーというそうで、辛みは弱く、まるでパプリカを食べているかのよう。新しい味に挑戦したい方にオススメ!

  • 沈んで分かりづらいですが、玉ねぎがギッシリです

  • ザラザラとした口当たりが新鮮!

辛さ    ★★☆☆☆
香り    ★★★☆☆
後味    ★★★★☆
クセの強さ ★★★★☆
具の満足度 ★★★☆☆

"最辛"に耐えられる人だけが食べるべし!「タイカレー プリック」

  • パッケージからすでに辛さが伝わってきます

最後は「タイカレー プリック」(税抜330円)を食べてみます。こちらは今年発売された、ヤマモリのタイカレーの中で一番新しい商品。タイ語で「プリック」は唐辛子、「プリックタイ」は胡椒を指すんだとか。商品説明によると、現時点でシリーズで最も辛い評価となっているこちらのお味。普段は中辛のカレーを好んで食べる筆者の舌は耐えられるか……!?

  • スパイスに混じって、ほのかにニンニクのいい香りが

か、辛い……! グリーンもかなり辛かったですが、それをはるかに凌駕する辛さです。唐辛子の辛さがガツンとくる上に、さらに大粒の黒胡椒が追い打ちをかけてくる……! 舌のしびれ、喉を通った瞬間のパンチの効きはなかなかの衝撃。ただ、味自体は非常にさっぱりとしていてクセが少なく、今回食べ比べた4種類の中で、日本人が食べ慣れているカレーの味に一番近いのはこちらだと思います。ごろっと大きい鶏肉は食べ応え十分。旨味もしっかり感じられて非常に美味です。ズバリ、辛いのが好きな方にはダントツでこちらをオススメ!

  • ボリュームのある鶏肉がうれしい

  • 黒いものは大粒の黒胡椒です。これもまた辛い!

辛さ    ★★★★★
香り    ★★★★☆
後味    ★★★★☆
クセの強さ ★★☆☆☆
具の満足度 ★★★★☆


今回はヤマモリのレトルトタイカレー4種を食べ比べました。辛くて温かいタイカレーを食べれば、ぽかぽかになった体でこれからの寒さも乗り越えられるはず! 本格的な味を楽しみたい方も、タイカレーにチャレンジしてみたい初心者さんも、ぜひヤマモリのレトルトタイカレーで本場の味を堪能してくださいね。