女優の北川景子が主演したNHKのドラマ『フェイクニュース』(10月20・27日放送)が、ギャラクシー賞のテレビ部門10月度月間賞を受賞した。
同ドラマは、大手新聞社からネットメディアに出向した東雲樹(北川)が、インスタント食品への青虫混入事件に端を発するフェイクニュース騒動に立ち向かう姿を描いたもの。同賞では「今メディアの世界で大きな問題となっているテーマを真正面から取り上げた社会派ドラマ。ストーリーがテンポ良く展開し、笑いも織り込みながら硬派のテーマを見事にエンターテインメント化している。ネット社会のリアルさが伝わってきた。野木亜紀子の脚本が素晴らしい」と評価した。
また、日本テレビの単発バラエティ番組『かたせ梨乃が進駐軍の前で踊り狂った時代…とマツコ』(10月8日放送)も受賞。こちらには「『不良』をテーマにした前回もセンスの良い手間を掛けたチョイスが光ったが、『風俗史』をテーマにした今回も、『飛田新地』『吉原』『パンパン』『ヨコハマメリー』とツボをついた構成。『吉原炎上』などの映画の引用を用い、どぎつくならないような工夫も随所に見られた」と講評している。
ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が1963年に創設した、優秀番組・個人・団体を顕彰するもの。10月度は他にも、『スーパープレミアム スペシャルドラマ「マリオ~AIのゆくえ~』(NHK、10月13日放送)、『NNNドキュメント’18「我、生還す-神となった死刑囚・袴田巌の52年-』(中京テレビ、10月14日放送)が受賞している。