歌手・俳優の福山雅治と、お笑い芸人のバカリズムが手がけるドラマ企画が、12月10日から日本テレビ系情報番組『ZIP!』(毎週月~金曜5:50~)でスタートすることが20日、明らかになった。タイトルは『生田家の朝』(毎週月~金曜7:50頃~ ※全13回)で、日テレが“朝ドラ”に参戦する。

  • (左から)ユースケ・サンタマリア、鳥越壮真、関谷瑠紀、尾野真千子=日本テレビ提供

この企画は、日テレが開局65年を機に立ち上げたプロジェクトで、主題歌と企画プロデュースを福山が、脚本をバカリズムが担当。このプロジェクトを追う不定期特番『ご参考までに。』を通じて、12月の放送を目標に朝ドラマを制作することと、『生田家の朝』というタイトルまで発表されていた。

物語の舞台は、“どこにでもいるフツーの家族”の朝。お茶の間とテレビの中がまるで合わせ鏡のように同じ時間軸で進む朝のドラマで、日常に起こる小さな事件…小さな幸せを『高嶺の花』などの狩山俊輔氏の演出、『家売るオンナ』などの小田玲奈氏のプロデュースで描いていく。

極々普通のサラリーマン・生田浩介役に日テレドラマ23年ぶり主演となるユースケ、その妻・早苗役に尾野を起用。さらに、中1の娘・美菜と小1の息子・悟役には、プロ・アマ問わず広く公募したオーディションで選ばれた関谷瑠紀(12)と鳥越壮真(6)が決まった。

ユースケは「とにかく前例がないので、気が楽です。これが第2弾とか第3弾で、前回、評判が良かったとかだったら、受けないですよ(笑)。まあ、ある意味ちょっとした実験台みたいなものかなと」とコメント。バカリズムの脚本については「見ている人は台本があるってわからないと思います。芝居を超えた、ある種ドキュメンタリーのような」と表現し、主題歌については「福山さんが書いてくれるんだったら、何でも良いです。朝だから爽やかな曲が良いとかないです。強いて言うなら、真千子ちゃんは『ラップがいい』と言ってました(笑)。冗談です。すごく楽しみにしてます。でももし、期日までに間に合わないっていうなら『桜坂』でいいです(笑)」と希望した。

一方の尾野は「ユースケさんはずっとしゃべっているのですが、そのおかげで皆、笑顔になれて、家族のきずなが生まれてきて、すごく楽しいドラマになりそうです」と期待。「朝いち、これを見て、ホッとして元気を出して、学校行くぞ!みたいになってくれることを願って、私たち、頑張っております! 本当に気を付けて見ていないと分からないような些細なことをテーマにしていますけど、結果『分かる!分かる!』ってなると思います。乞うご期待です」と予告した。

福山は「日テレさんならではの挑戦的かつエンタメな朝ドラになればとの思いで、企画立案から製作に携わらせていただきました」といい、「当然ながら予想を裏切り期待を超えるバカリさんならではの毒も含みつつな面白い脚本になっております」と自信。主題歌については「1日が気持ちよくスタートできるような楽曲を目指します」と意気込みを語った。

バカリズムは「どこにでもいそうな家族のどこにでも起こりそうな出来事を題材にしているので、特に大きな事件もどんでん返しも起こりませんが、たぶん面白いんじゃないかなと思います」と話し、「キャストはユースケさん、尾野さんという大好きなお2人に演じていただくことが決まったので、僕的にはもう8割方成功です。とにかく毎朝観てください」と呼びかけている。