11月16~18日、国道20号(甲州街道)歩道・バスタ新宿前で「第1回 バスタマーケット」が開催された。地域の食材を扱うブースが軒を連ね、直販での買い物やキッチンカーでの食事を楽しめるマルシェ(市場)を展開する。バスタ新宿前の歩道を利用して連日イベントが開催されるのは今回が初。今週末の11月23~25日にも開催が予定されている。

  • 多くの人が行き交うバスタ新宿前で開催された新マルシェ「バスタマーケット」

6自治体の特産物が目白押し

国道20号歩道(甲州街道)バスタ新宿前は、一日の乗降者数約350万人を誇る新宿駅と、日本各地から一日に約1,600便のバスが到着するバスタ新宿が交差する空間だ。この日本全国の人たちが行き交う道路空間を活用し、地域活性の促進と賑わいの創出を目指して「バスタマーケット」が開催される運びとなった。

今回は、千葉県市原市、千葉県いすみ市、千葉県大多喜町、千葉県君津市、千葉県銚子市、長野県伊那市の計6自治体が参加。バス輸送やキッチンカーを利用して、地域色豊かなマルシェ(市場)を実現した。出店される店舗は週ごとに変えられ、毎週異なるマルシェを楽しめる。

  • 銚子ビールなどを販売した千葉県銚子市。ビールはキッチンカーでも楽しめた

  • 銚子のご当地萌えキャラ「リコ」とご当地ヒーロー「銚電神ゴーガッシャー」の姿も

  • 猛将・本田忠勝と養老渓谷の紅葉祭りをアピールする千葉県大多喜町

  • 千葉県市原市「CAFE KRUZE」のパンケーキが味わえるキッチンカー

  • りんごやカモシカシードルを販売する長野県伊那市

  • 伊那市のドラヤキファクトリーチトセのバラエティ豊かなどら焼き

  • 自治体コラボキッチンカーでは各地域の食材を利用したコラボ料理や特産品を販売。来場者は舌鼓を打っていた

地域をつなぐマルシェを目指して

「バスタマーケット」は、マイナビが運営する「バスの利用(貨客混載)を通じ、地域の活性化を目指す協議会設立のための準備会」が主催するイベント。マイナビの理事 兼 地域創成事業部長を務める横尾隆義氏は、今回の取り組みを「地域活性化の促進・道路空間の賑わい創出を目指した実証実験」と位置づけ、その目的を次のように説明する。

「様々な制約のあるバスタ新宿前で連日イベントを実現するのは大変困難な道のりでしたが、このたび無事に『第1回 バスタマーケット』を開催することができました。各自治体からも多大なご協力を頂き、大変うれしく思います。今回は6自治体にご参加いただきましたが、他の多くの自治体からもすでにお声がけを頂いており、今後も続くマルシェとして発展させたいと思います。電車やバスでさまざまな地域の方が集まるこの空間を、地方創成やさまざまなビジネスチャンスとして活かしていただければ幸いです」

11月23~25日には店舗を変えて開催

11月16~18日に引き続き、3連休となる11月23~25日にも「バスタマーケット」は開催予定。11月16~18日とは異なる店舗が展開されるので、すでに来場した方もそうでない方も各地域の魅力的な特産物、農産物をバスタ新宿前で楽しんでほしい。

  • 11月16~18日のバスタマーケットに参加した地域とテントブース、キッチンカー