11月15日、AMDの最新GPU「AMD Radeon RX 590」を搭載したグラフィックスカードがPCパーツメーカー各社から一斉に発表された。各製品とも、オリジナルファンの搭載やオーバークロックなど、リファレンス仕様との差別化を図っている。

AMD Radeon RX 590

Radeon RX 590は、AMDのGPUとして初となる12nmプロセス技術を採用。リファレンス仕様は、シェーダプロセッサ数が2,304基、テクスチャユニット数が144基。ベースクロックは1,469MHz、ブーストクロックは最大1,545MHz、メモリは8GB GDDR5を搭載。メモリクロックは8,000MHz相当で、メモリインタフェースが256bit、メモリ帯域幅が256GB/s。公称消費電力は225W。

各社のRadeon RX 590搭載カード

ASUS

  • ROG-STRIX-RX590-8G-GAMING
  • ROG-STRIX-RX590-8G-GAMING
  • ROG-STRIX-RX590-8G-GAMING

ASUSは、AMD Radeon RX 590搭載製品として「ROG-STRIX-RX590-8G-GAMING」を発表した。11月下旬より発売する。価格は未定。

OCモード時でコアクロックが1,565MHzで動作するオーバークロックモデル。GPUにダイレクトに接続する銅製ヒートスプレッダと3基のウイングブレードファンにより、熱伝導性能を高めるとともに、リファレンス製品と比べて最大3倍の静音性を達成している。

IP5Xの防塵性能を備えるほか、PWMとDCシステムファンの両方に接続できる4ピンハイブリッド制御ヘッダー×2基を搭載。最適なシステム冷却のためにGPUの温度を参照しつつ、ファンの速度を最適な冷却状態に調整できる。

ASRock

  • Phantom Gaming X Radeon RX590 8G OC
  • Phantom Gaming X Radeon RX590 8G OC
  • Phantom Gaming X Radeon RX590 8G OC

ASRockは、「Phantom Gaming X Radeon RX590 8G OC」1モデルをラインナップ。店頭予想価格は34,980円前後。

OCモードで最大1,591MHz/8,000MHzで動作。デフォルトモードでは1,560MHz/8,000MHz、サイレントモードでは1,498MHz/7,968MHzで動作し、用途に応じて動作を使い分けられる。

陽極酸化処理された大型アルミ製ヒートシンクとヒートパイプにより、GPUの熱を効率良く伝導。この熱は2基のファンによって冷却され、ゲームプレイ時のGPU温度を低く維持して安定性を向上させる。

Sapphire

  • NITRO+ RADEON RX 590 8G GDDR5 SPECIAL EDITION
  • NITRO+ RADEON RX 590 8G GDDR5 SPECIAL EDITION
  • NITRO+ RADEON RX 590 8G GDDR5 SPECIAL EDITION

Sapphireは、「NITRO+ RADEON RX 590 8G GDDR5 SPECIAL EDITION」1モデルをラインナップ。11月15日より発売する。店頭予想価格は37,590円前後(税別)。

メタリックブルーのファンカバーが印象的な、ブーストクロックが1,560MHzのオーバークロックモデル。冷却ユニットは「Dual-X」で、2基の95mmブルーLEDファン(ダブルボールベアリング)と、4本のヒートパイプ、VRM冷却モジュールなどで構成。背面のバックプレートと併せて優れた冷却性能をもつ。

冷却ファンは着脱可能な「QuickConnect」に対応。アイドル時にファンを停止させるセミファンレス機能「Intelligent Fan Control3」も搭載。

POWERCOLOR

  • AXRX 590 8GBD5-3DH/OC
  • AXRX 590 8GBD5-3DH/OC
  • AXRX 590 8GBD5-3DH/OC

PowerColorは、「AXRX 590 8GBD5-3DH/OC」1モデルをラインナップ。11月15日より発売する。店頭予想価格は36,980円前後(税別)。

ブーストクロックが最大1,576MHzのオーバークロックモデル。基板上のBIOS切り替えスイッチにより、性能優先モードか静音優先モードかを選択できる。

冷却ファンはダブルボールベアリング仕様で2基を搭載。最大8mmのヒートパイプと多くのフィンを備えたヒートシンクを備え、放熱面積を増やして冷却率を高めている。また「Mute Fan Technology」により、50度以下の温度の場合はファンを回転させず静音性を高め、消費電力も抑える。