武田コンシューマーヘルスケアはこのほど、「妊活ジェンダーギャップ調査」の結果を明らかにした。同調査は10月17日~18日、現在妊活をしている20歳から49歳までの男女1,030名を対象にインターネットで実施したもの。

  • 現在、妊活をパートナーとの間でうまく取り組めていると感じますか?

    現在、妊活をパートナーとの間でうまく取り組めていると感じますか?

現在、妊活をパートナーとの間でうまく取り組めていると感じるか尋ねたところ、合計26.5%が「うまく取り組めていない」または「どちらかというとうまく取り組めていない」と答えた。

男女別で「うまく取り組めていない」「どちらかといえばうまく取り組めていない」と回答した割合を比べると、女性の割合は31.1%、男性の割合は22.0%だった。女性の方が「うまく取り組めていない」と感じている割合が高いことがわかった。

妊活において、ストレスを感じることはあるか聞くと、女性の70.5%、男性の60.0%が「よくストレスを感じる」「たまにストレスを感じる」と答えた。

  • 妊活において、ストレスを感じることはありますか?

    妊活において、ストレスを感じることはありますか?

どんなときにストレスを感じるか尋ねたところ、女性は男性よりも「この先妊娠できなかったらどうしようと感じるとき」「直近の周期で妊娠できなかったととき」「周囲の人が妊娠したとき」「身近な人以外の妊娠中の人を見たとき」が多かった。

一方、男性が女性よりもストレスを感じる項目としては、「パートナーが悲しんでいるとき」「自分にできることが何もないと感じるとき」「パートナーが積極的すぎると感じるとき」が多かった。

この結果について産婦人科医の宋美玄医師は、「女性は(周囲の人が妊娠がストレスになるなど)自分と他人を比較してストレスを感じることはよくあるようですが、男性の結果からはそういう傾向は少ないようです」とコメント。若干ではあるが、妊娠がひと事になってしまっているのかもしれないと分析している。

妊活における取り組み状況を採点するとしたら何点になるか聞くと、自己評価では、男性の中央値が60点、女性の中央値が50点だった。パートナーの評価については、男性がパートナーを80点と評価しているのに対し、女性の自己評価は50点と30点ものギャップがあった。

  • 妊活における取組状況

    妊活における取組状況

宋医師は女性の自己評価が低いことに対し、「いろいろな努力をしているのに結果が出ていないから50点という評価は自分に厳しすぎます」と語っている。妊娠に至らないのは決して自分のせいではないため、もっと肩の力を抜いて妊活を考えてほしいとコメントしている。

妊活をする上で大切にしていることとして、「非常に重要」だと感じるものを聞いたところ、男女とも「パートナーとの関係性を保てること」「最終的に妊娠に至ること」「できるだけ自然な形で妊娠に至ること」という順になった。