ボジョレワイン委員会はこのほど、11月15日の午前0時に解禁された「ボジョレ・ヌーヴォー」を記念して、カウントダウンイベントを開催した。
2018年のボジョレの味は?
平成最後のボジョレ・ヌーヴォー解禁テーマは“ネオ・バブル”。会場となった「サナギ新宿」には、テーマに沿った衣装に身を包んだタレントのりゅうちぇる氏らが登場し、解禁ホヤホヤの一杯に舌鼓を打った。
バブル時代から続く風物詩として、多くのファンに親しまれてきたボジョレ・ヌーヴォー。これからは、そんなボジョレ・ヌーヴォーが幅広い世代の人々をつなぐ存在となり、新たなバブル旋風を生み出す“ネオ・バブル”なワインになってほしい。同イベントの開催には、そのような想いが込められているのとのこと。
2018年は天候にも恵まれ、ゆっくりと熟成した糖度の高いブドウを収穫することができたという。収穫が終わるとすぐに、ボジョレ地方では北から南へ、そしてカーヴ(貯蔵庫)からカーヴへと、熱狂と称賛の声が伝播。
2018年ヴィンテージは、2017、2015、2009年と並び、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるとの呼び声も高い。
カーヴで最初の試飲を行った2000年のMOF(国家最優秀職人賞)ソムリエであるアルノー・シャンボスト氏も、「色は赤く染まり、濃密で、フクシアの赤紫色がかかっています。黒い果実、花(ボタン、ライラック)のアロマに加え、わずかにスパイスや甘草のニュアンスも。味わいには、深みと複雑さ、エレガンスが融合しており、口の中を心地よく覆うタンニンが味わいの長さをもたらしています。ワインはブドウを取り巻く自然環境を映し出しており、土壌や斜面の向きといった要素だけでなく、ガメイという品種の個性が最適な条件の中で引き出されていることも感じられます」と感想を述べたほどだ。
17日までは、同会場にて体験型イベント「ネオボジョMATSURI2018 ~ボジョレ・ヌーヴォー解禁! ~」も開催される。期間中は、解禁したばかりの「ボジョレ・ヌーヴォー」が1杯300円、「ボジョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー」が1杯500円という特別価格で楽しめるほか、フォトスポットコーナーなども登場。同スポットにて写真を撮影し、「#ネオボジョ」のハッシュタグを付けて自身のSNSへ投稿すると、ボジョレ・ヌーヴォーが1杯無料で飲めるというサービスも。
イベントの開催時間は、全日12:00~21:00。17:00以降は、Party Nightに怪しく光る“ネオ・バブル”なフェイスペインティングを体験できるほか、DJ Timeも設けているという。
同イベントは入場無料なので、仕事終わりにフラっと寄ってみるのもありだろう。1980年代後半のバブル景気とともにブームが始まったボジョレ・ヌーヴォー。当時の雰囲気を知っている世代も、知らない世代も、珠玉のヴィンテージとして歴史に刻まれるであろう味わいを“ネオ・バブル”な雰囲気の中で堪能してみよう。
※価格はすべて税込