「整形外科専門医が教える、ひざ痛チャンネル」はこのほど、日本のひざ痛事情に関する調査結果を明らかにした。同調査は11月8日~9日、ひざに痛みを感じている全国60代以上の男女111名を対象に、インターネットで実施したもの。
ひざの痛みが出てきたのは何歳くらいの頃であるか尋ねたところ、55.9%が「60代」、24.3%が「50代」と答えた。ひざが痛くなって一番ショックだったことは何か聞くと、「自分もとうとう老人の仲間入り」「老いを実感した」といった回答が寄せられた。
ひざの痛みの出た年齢を職業別で比べたところ、会社員や公務員・他の職業では50代より前に痛くなったと訴える人がほぼいないのに対し、専業主婦やパート・アルバイトでは、20~40代と回答する人が多かった。
ひざの痛みが気になっている時間を聞くと、55.5%は「ときどき気になる程度(2~5時間程度)」と回答した。「ときどき気にしている」「半日くらい気にしている」「ほぼずっと気にしている」を合算すると、約7割は毎日ひざの痛みを気にしながら生活をしていることがわかった。
ひざ痛で生活に支障が出ているか尋ねたところ、66.7%が「ある」と答えた。日常生活の中で、どのようなことがやりづらくなったか尋ねたところ、「階段の上り下り」(36.3%)、「座る・しゃがむ」(19.8%)、「立ち上がり」(18.6%)が多かった。
ひざ痛により、趣味が制限されているか聞くと、56.6%が「ある」と答えている。どのような趣味に制限を感じるか聞くと、「ウォーキング・歩行」のほか、しゃがむ姿勢をとる「ガーデニング・家庭菜園」「茶道・習字」、身体を動かす「ゴルフ」「ジム・エクササイズ」などが挙げられた。