JTはこのほど、紙巻たばこの喫煙者が、低温加熱方式のたばこ用デバイス「プルーム・テック」の使用に切り替えた際の体内に取り込まれる健康懸念物質量(曝露量)について明らかにした。

  • 紙巻たばこの喫煙者が「プルーム・テック」の使用に切り替えた際の、体内に取り込まれる健康懸念物質量(曝露量)

    紙巻たばこの喫煙者が「プルーム・テック」の使用に切り替えた際の、体内に取り込まれる健康懸念物質量(曝露量)

プルーム・テックはたばこ葉を燃やさず、高温で直接加熱もしない低温加熱方式のたばこ用デバイス。燃焼による煙が発生しないことから、喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性のある製品であるという。同社ではこれまでも、同商品に対する科学的な調査・研究を実施し、科学的なエビデンスに基づいた情報提供を行っている。

今回は、北里大学医学部附属 臨床研究センター教授・熊谷雄治氏の協力のもと、紙巻たばこの喫煙者がプルーム・テックの使用に切り替えた際の体内に取り込まれる健康懸念物質量(曝露量)を調査した。実施時期は2017年1月~2月で、健康な成人の紙巻たばこ喫煙者60名を対象に行った。

調査は、対象者を「紙巻たばこからプルーム・テックの使用に切り替え」「紙巻たばこの喫煙を継続」「禁煙する」の3グループ(各20名)に分けて行われた。5日後、それぞれの対象者の尿・呼気を採取し、それらに含まれる健康懸念物質量を測定した。

その結果、紙巻たばこからプルーム・テックに切り替えたグループでは、測定した多くの健康懸念物質の曝露量が、禁煙したグループと同様のレベルであることがわかった。

さらに、プルーム・テックに切り替えたグループは、紙巻たばこの喫煙を継続したグループと比べ、調査したすべての健康懸念物質の曝露量が、顕著に減少していることも明らかとなったという。

同調査の結果から、プルーム・テックの使用は、紙巻たばこの喫煙に比べ、健康懸念物質の曝露を顕著に低減させることが示された。この結果を受けて同社では、「プルーム・テックの使用が喫煙に伴う健康へのリスクを低減させる可能性を支っている」と考えているという。

※健康懸念物質は、アクロレイン、1-アミノナフタレン、ベンゾピレン、クロトンアルデヒド、NNK、NNN、アクリロニトリル、2-アミノナフタレン、1,3-ブタジエン、エチレンオキシド、o-トルイジン、4-アミノビフェニル、ベンゼン、一酸化炭素、ピレンの15種およびニコチン