声優ユニットRun Girls, Run！(以下:RGR)の1st LIVE TOUR「止まってなんかいられない」の仙台公演が11月4日、宮城・SENDAI GIGSにて行われた。出演者はRun Girls, Run！より林鼓子、森嶋優花、厚木那奈美の3人。公演は昼夜の部で開催された。マイナビニュースでは昼の部の模様をレポートする。

  • Run Girls, Run！ 1st LIVE TOUR「止まってなんかいられない」仙台公演

宮城県・仙台は彼女たちが出演したTVアニメ『Wake Up, Girls!新章』の舞台。「Wake Up,Girls! AUDITION 第3回アニソン・ヴォーカルオーディション」に合格し、デビューを果たした3人にとって思い出深い地でもある。

本ライブでもそれぞれが「ここでライブをするのが夢だった」「仙台は発祥の地」など、かけがえのない土地であるとこが分かる言葉を残していた。そんな仙台公演で最初に歌唱した曲はRGRにとって、はじめての持ち歌となった「カケル×カケル」。TVアニメ『Wake Up, Girls!新章』の劇中歌である同曲を、思い切り体を動かして歌唱した。時々魅せる笑顔、逆に真剣な表情からはこの場所でこの曲を歌う嬉しさやプレッシャーを感じられた。

続けざまに披露したのは先輩ユニット・Wake Up, Girls!の楽曲「地下鉄ラビリンス」とi☆Risの「Make it!」。先輩たちが歌い続けてきた2曲を大切に歌い上げると、会場は一層の盛り上がりをみせた。自己紹介や本ツアーへの意気込みを言葉にした後、ライブはソロパートへ。

それぞれ歌唱する曲は各公演で異なり、本公演では森嶋が『うーさーのその日暮らし』のEDテーマ曲「ラブミーギミー」、厚木が『這いよれ! ニャル子さん』のOPテーマ曲「太陽曰く燃えよカオス」、林が『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のOPテーマ曲「そばかす」をチョイス。林は毎回選曲のテーマを設けており、今回は「過去」というテーマをもとに自身が歌のレッスンを始めたころに歌唱していた「そばかす」を選曲したのだという。

MCを挟んだ後に行われたのは「出張Run Girls, Radio！」のコーナー。本コーナーでは「響 - HiBiKi Radio Station -」にて毎月1回放送中の「Run Girls, Radio！」内で行われている企画「シチュエーションで、よーいドン！」の特別版を行った。

今回は事前にTwitterで募集したシチュエーションを元に3人が実践し、駆け付けた方々に勝敗を決めてもらう形式で企画が進行。普段のラジオでは厚木に支持が集まるという話があったが、最初に実践した「好きな人と席替えで隣になったときに初めてかわす一言」というシチュエーションでは、押しが強すぎる女子を演じた森嶋が勝利。

続いて実践した「仕事で失敗して落ち込んでいる新人を慰める一言」では、最年少ながらお姉さん感を出した林が勝利を収めた。普段はなかなか勝利できないことから喜びを露わにする森嶋と林。その浮かれっぷりから厚木がどれほどこのコーナーを得意としているのかが伝わってきた。

「出張Run Girls, Radio！」コーナーが終わるとライブパートが再開。ツアーで初披露となる「秋いろツイード」「サクラジェラート」などこれまでリリースされたシングルのカップリング楽曲を披露した。「サクラジェラート」は厚木が振り付けを担当した楽曲。MCで林・森嶋を意識した振り付けもあると語る様は意気揚々としており、得意なダンスへの想いがひしひしと伝わってきた。

その後、2019年1月より放送がスタートする予定のTVアニメ『ガーリー・エアフォース』の主題歌「Break the Blue!!」を歌唱。森嶋は本作にグリペン役として出演することもあって、「思い入れのある曲」と言葉にしていた。それだけに真ん中の立ち位置で踊る姿は勇ましく、リーダーらしい頼もしさも感じられた。

ライブが終盤に差し掛かったところで3人が出演するTVアニメ『キラッとプリ☆チャン』の主題歌など、「プリティーシリーズ」に関する3曲を披露。どれも前向きかつ未来を見据えた曲で、彼女たちの“いま”をまさに表しているようであった。

本編終了後、鳴りやまない「Run Girls, Run！」のアンコールに応えてふたたび3人が登場。ツアーTシャツを着用した彼女たちは本公演の開幕職でもあった「カケル×カケル」を再び披露した。歌っている最中にステージを降り客席の近くでパフォーマンスを実施。そんな演出と最後まで体全体を使って踊り、歌う彼女たちに惜しみに拍手が送られた。

先輩ユニット・Wake Up, Girls!と同じ会場に立ち、ライブを成功させたRGR。この体験は彼女たちにとって大きな糧となるだろう。しかし、ここで止まってはいられない。いや、止まるような彼女たちではない。ツアー最後の地・東京ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。彼女たちは最後まで一生懸命にライブを駆け抜けるのだ。