引っ越しは、お部屋探しや荷造り、そして住民票やライフラインの変更手続など、さまざまなやるべきことを忘れずに済ませる必要があります。しかし、やるべきことをきちんと理解して順序良く準備すれば、難しいことはありません。
こちらでは、効率的な引っ越し準備の手順の一例をご紹介します。何から始めたらいいのか迷ってしまいそうなときは、ぜひ参考にしてみてください。
引っ越し先を探す
まずするべきなのは、やはり引っ越し先を探すことでしょう。
引っ越し先の探し方
引っ越し先の探し方としては主に、賃貸情報サイトを利用して自分である程度候補を決めてから不動産会社に行くという方法と、とりあえず不動産会社に行って直接担当者に相談をして決める、という方法があると思います。
賃貸情報サイトを利用する場合は、場所や時間にとらわれず自由に探すことができるというメリットがあります。パソコンやスマートフォンがあればお部屋の情報を見ることができますから、忙しい生活の合間に時間を見つけてお部屋探しをすることができます。
不動産会社に行って相談する場合は、担当者に直接いろいろなことを相談できるという魅力があります。わからない点や不安に感じるところというのは、人それぞれで違うでしょうから、特に初めての引っ越しや一人暮らしでわからないことが多いという方は、まずは直接不動産会社に行って相談するほうがスムーズに進められるかもしれません。
引っ越し先の条件
引っ越し先を探し始めてみると、思っていたよりもお部屋がたくさんあって、どこにしたら良いのか困ってしまうことがあるかもしれません。そうならないために、自分が引っ越し先に求める条件と、その優先度について考えておきましょう。そうすることで、多くのお部屋の中から自分に合った引っ越し先を見つけることができるでしょう。
考えておくべき条件としては、お部屋の間取りや設備、周辺の環境などがあります。どのくらいの広さの部屋が必要なのか、お風呂とトイレは別なのか、駅やスーパーは近くに必要か、などです。また、ペットを飼われている方は、ペット可であることも大切な条件ですね。
そして、忘れてはならないのが家賃についてです。いくら理想的なお部屋に出会っても、予算を大きくオーバーしていた場合にはそこに決めることは難しくなります。あくまで目安としてですが、お家賃は収入の30%程度にとどめておくのが良いといわれることがあります。
諸手続きも忘れない
転出届や転居届などの手続きは、平日にしか受け付けていないということがよくあります。お住まいの市区町村役所の受付時間を確認して、確実に手続きを済ませましょう。
そしてその他にも、引っ越しの際に忘れてはならないのが、ライフライン関係の手続きです。「電気に水道に……」と数が多いので混乱してしまうかもしれませんが、一つひとつの手順をしっかりと確認して、確実に手続きを済ませましょう。
主な手続きには、以下のようなものがあります。
水道
目安として、引っ越しの3~4日前くらいには手続きをしておきましょう。電話でも手続きできますが、インターネットで手続きできる場合は24時間可能ですし、引っ越し日を指定すれば止めてもらえます。
ガスガスは係員立ち会いのもとでガス栓を締めてもらう作業が必要です。引っ越しシーズンだと予約を取りにくいことも考えられますので、ガスの最終使用日が決まった段階で、できるだけ早めに手続きをしておくと良いでしょう。手順としては、早めに済ませておきたい手続きです。
電気
電気に関しても、最終使用日が決まったら早めに電力会社へ連絡をしておきましょう。電話やインターネットから解約や使用停止の手続きをすることができます。当日立ち会えない場合は、後日届く請求書で清算することができます。
郵便物の転送サービス
引っ越しをするとなれば、必要なところには住所変更のお知らせをすると思いますが、、不定期に届くダイレクトメールなど、連絡を忘れてしまうところもあると思います。そういった旧居に届く郵便物を、1年間新居に転送してくれるサービスがあります。引っ越してしばらくは旧居に郵便物が届いてしまうことも想定して、この転送サービスの手続きをしておくと良いでしょう。申し込みは郵便局で行い、本人確認書類と旧住所が確認できる住民票の写しや運転免許証などが必要となります。忘れずに持参しましょう。
インターネット
インターネットの契約をしている場合は、プロパイダに連絡をして解約、あるいは移転工事の手続きをする必要があります。契約先によっては、プロパイダとは別に回線業者の手続きが必要な場合もあります。ご自分の契約先が、プロパイダ業務と回線業務を一緒にしているのか別々にしているのか、手続きをする前に確認をしておきましょう。
定期購入しているものの確認
日用品や健康食品など、生活に必要なものを定期購入しているという方もいらっしゃると思います。そういったサービスを利用されている場合は、忘れずに解約、あるいは住所変更の手続きを済ませておきましょう。定期購入は意識していなくても部屋まで届くため、つい手続きを忘れてしまいがちです。新居での生活でスタートから困らないためにも、しっかりと手続きをしましょう。
荷造りは早めに済ませる
荷造りは自分のペースで進めることができるため、ついつい「最後に頑張れば間に合うかな」と甘い見通しを立ててしまいがちです。しかし、荷造りは引っ越しにおいて非常に重要なポイント。
適当に荷造りをすると、荷物が増えて引っ越し料金が高くなってしまう可能性があります。また、新居で荷物を開封するときに、どの箱に何が入っているのかが明確にわかっていないと、部屋を整えるのに無駄な時間と労力がかかってしまいます。
スムーズな引っ越しをするためにも、段取りや手順をしっかりと整えてから荷造りをしましょう。
荷造りの手順
目安として、荷造りは引っ越し予定日の1週間くらい前から着手するようにしましょう。あまり遅いと引っ越し当日に間に合わない恐れがありますし、逆に早すぎると、生活に必要なものが梱包されていて使えないという事態になってしまいます。
荷造り中も生活は続くため、手順としてはまず、今は使わないものから梱包。シーズンオフの布団や衣服、ストーブや扇風機などです。その際、どの段ボールに何が入っているのかを、箱の外側に「冬物衣類」「本」などとメモしておくようにしましょう。そうすることによって開封しなくても中身がわかるようになり、新居での開梱作業がずいぶんと楽になります。
そして、最後に荷造りするものは、引っ越しのギリギリまで使用しているものです。普段使っている食器や、携帯電話の充電器、ティッシュなど。これらは新居に到着してからもすぐに活躍することになるものですから、まとめてひとつの箱に入れておくと便利です。そうすると、新居でそのひと箱さえ開ければ、最低限の生活ができるようになるというわけです。
荷造りの際にでるゴミ
意外と盲点になりがちなのが、荷造り中のゴミ。引っ越しの予定日とゴミ収集の日が上手く重なっていれば都合が良いのですが、ずれている場合には、新居までゴミを運ぶ必要があります。引っ越しは可能な限り身軽にして行いたいものですから、できることなら旧居でゴミを出せるようなスケジュールを組むと良いでしょう。また、自治体指定のゴミ袋がある場合には、梱包せずに最後まで使えるようにしておきましょう。
まとめ
引っ越しは、お部屋探しに始まり市区町村の役所での手続き、そしてライフライン関係の手続き、さらに荷造りなどの実作業など、やらなければならないことがたくさんあります。しかし、一つひとつは難しいものではありません。何をしなければならないのかを理解し、効率的な手順を考え、スムーズな引っ越しをしましょう。
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