東京商工リサーチは11月8日、第8回「全国女性社長」調査の結果を発表した。同社が保有する約480万社の経営者情報(個人企業を含む)から、女性社長(病院、生協などの理事長を含む)を抽出、分析した。
東京都の女性社長、初の10万人突破
全国の女性社長は41万1,969人で、調査を開始した2010年の21万人と比べて約2倍に増加。産業別にみると、飲食業などの「サービス業他」が46.0%と最も多く、次いで「不動産業」が13.8%、「小売業」が13.1%と続いた。
都道府県別で女性社長数が最も多かったのは、東京都の10万4,641人(前年9万5,177人)で、初めて10万人を突破し、8年連続首位を維持した。以下、大阪府3万5,263人、神奈川県2万6,232人、愛知県2万2,682人、福岡県1万9,229人と、企業数の多い大都市が上位を占めた。
「女性人口10万人当たり」の女性社長を都道府県別にみると、東京都が1,503人でトップ。次いで沖縄県972人、山梨県870人、大阪府769人、大分県737人となった。
企業数と女性社長数を対比した「女性社長率」の全国平均は13.0%で、前年(12.5%)より0.5ポイント上昇。都道府県別では、沖縄県が20.7%と最も高く、以下、大分県15.5%、福岡県15.4%、東京都15.2%、山梨県14.5%と続いた。一方、最も低かったのは新潟県の8.5%で、次いで山形県8.6%、石川県8.71%、福井県8.76%、岐阜県8.78%となった。
出身大学別では、日本大学(397人)が8年連続の首位。以下、2位東京女子医科大学(310人)、3位慶応義塾大学(281人)と続いた。また国公立大学では、12位の東京大学(125人)がトップとなった。