少しウザいほど通知が届いていたアプリが最近大人しい、そういえばこの1週間ほど通知を見ていないような……気のせい? いいえ、そうとはかぎりません。ユーザ側が通知の設定を変更していなくても、アプリからの通知が届かなくことがあるのです。
その原因のひとつが「プッシュ通知に必要な情報が無効」というケースです。アプリベンダー(アプリをApp Storeで公開する企業/開発者)が通知を送る場合、エンドユーザのアプリから通知の許可をもらうとAPNs(Apple Push Notification Server)に発行される「デバイストークン」が必要となりますが、その情報が変わることがあるのです。
通知はアプリベンダーのサーバから依頼を受けたAPNsから送信されますが、そのときデバイストークンの内容が確認されます。しかし、現在のiOSの仕様ではアプリの更新に伴いデバイストークンが変更されるため、実質的に無効化されてしまうことがあります。
しかし、アップデート後に一度でも起動すると(通知が許可されていれば)APNsからデバイストークンが再取得され、通知が届くようになります。思い返してみれば、通知が届かなくなったアプリはアップデート後に一度も起動していなかったのではないでしょうか?
つまり、動作確認の意味でもアップデート後のアプリは起動しておくといいでしょう。アップデート後に未起動のアプリは、アプリ名左横に水色の丸が表示されているから一目瞭然です。それでも届かない場合は、『設定』→「通知」にあるアプリ別の設定画面を開き「通知を許可」スイッチのON/OFFを切り替えるか、再インストール(アプリを削除後にApp Storeからダウンロードし直す)することをお勧めします。