ベビーカレンダーはこのほど、『10月生まれベビーの名づけトレンド』に関する調査結果を明らかにした。同調査は10月1日~21日、2018年10月生まれの子ども7,156人を対象に実施したもの。
10月生まれの女の子に人気の名前を調べたところ、最も多い名前は「楓」となった。2位は同率で「結月」「美月」となっている。
4位の「柚月」は、「2017年生まれの赤ちゃんの名前ランキング」で94位であったが、今回は4位にランクアップした。「柚子」は冬の季語で、料理のアクセントとして使われることにちなみ「個性の際立つ子になってほしい」「他の人の魅力も引き出せるような包容力のある人になってほしい」という願いを込めたという声が多かった。
男の子の1位は「大翔」で、2位は「蒼」、3位は「樹」となった。7位の「律」は「2017年生まれの赤ちゃんの名前ランキング」では圏外だったが、今回大きく順位を上げている。同社では、2018年に話題となったNHK連続テレビ小説の主人公の名前の「律」が影響しているのではと分析している。
「律」以外にも、昨年ランク外だった名前が多く選ばれ、「航」は86位から7位に、「旭」は72位から10位にランクアップした。ランクインした名前の7割が漢字一文字の名前で、よみ方がわかりやすくシンプルな名前をつけることも多いことがわかった。
10月人気の漢字ランキングを調べたところ、女の子は、1位「奈」、2位「莉」、3位「花」だった。9位にランクインした「心」は、「こころ」や「ここ」などのよみが定番だが、「菜心(ななか)」や「結心(ゆいな)」などの読みをするものも見られ、漢字のよみが多様化している傾向が見られた。
男の子に人気の漢字ランキングは、1位が「太」、2位「翔」、3位「大」だった。20位から10位にランクアップした「輝」は、「太陽のように力強い光で周囲を照らしてほしい」といった願いや、才能の輝きという意味で「才能にあふれた輝かしい人生を」といった願いが込められているという。
10月人気のよみランキングでは、女の子は「ほのか」が1位で、2位は「あかり」、3位は「ゆい」となった。近年個性的な名前が話題となっているが、今回のランキング結果は全体的に、古風で日本的な美しさを連想させる名前が目立った。
男の子の1位は「はると」だった。「はると」に使われる漢字は何十通りもなるとのこと。2位は「ゆうと」、3位は「そうた」だった。昨年度と比較すると「はるき」は26位から6位に、「そうすけ」は24位から8位に大きくランクアップしている。