季節の変わり目や、生活スタイルの変化などによりふと取り掛かりたくなる部屋の模様替え。素敵な部屋にしたいと思っていたのに、無計画に進めたことで「思っていたのと違う。」という結果になってしまったことはありませんか?

今回は、模様替えを失敗しないために、はじめる前にチェックしておくべきポイントや、成功させるためのコツをご紹介します。大がかりな模様替えを予定している方から、ちょっとしたコーナー作りを考えている方まで参考になる内容となっています。

模様替えをはじめる前にするべき3つのこと

ウィンドウショッピングの最中、ふと目に入ったかわいい雑貨や部屋のディスプレイにビビッときて「部屋の模様替えをしよう!」と、思い立った経験はありませんか?そんなときについやってしまうのが、ひとめぼれアイテムの衝動買いです。実はこれが、模様替えを失敗してしまう原因になることも。

たとえば、

「ひとめぼれをして買って帰った家具が、思ったより大きかった」
「部屋の雰囲気に合うと思ったファブリック、家に帰って広げてみたら思っていたより暗い色に見える」
「本を整理しようと思って買った棚に、もっている本が入らなかった」

こんな失敗につながらないためにも気に入ったアイテムを購入する前にチェックしておくべきポイントは、3つあります。

部屋のサイズを測る

まずは、模様替えしたい部屋に欲しいアイテムを置くことができるのか確認が必要です。家具のサイズ「縦(h)・横(w)・奥行(d)」と、実際置いてみたい場所を測ってメモをしておきましょう。

サイズを正確に把握せずに、感覚頼りで家具を購入すると失敗につながります。素敵でイメージがピッタリと思った商品でも、広い店内にあると相対的に小さく見えることが。しかし、あらかじめサイズを測っていれば「ちょうどいいと思ったのに、家に持ち帰ったら大きすぎる」という失敗は防ぐことができます。一緒に、コンセントの位置や扉の開閉に必要なデットスペースなどもメモしておくと、実際に家具を購入する際に役立ちますよ。

どんな生活をしたいのか決める

模様替えをするときに、「北欧風」「和風モダン」「80年代」など、自分好みのテイストにすることを考えがちですが、それよりも先に考えておきたいことがあります。それは、「この部屋で、どんな生活をしたいのか」というイメージです。

たとえば「友達がたくさん泊まりに来てくれる部屋にしたい!」という場合は、ベッドソファや予備の布団、パーティーに適した家電を買う。掃除が簡単にできてリラックスする時間を長くとれる部屋にしたいのなら、ロボット掃除機がスムーズに動く空間にするために収納を見直すなど、家電や家具の購入イメージから必要なものを考えましょう。

今の部屋から変化させたい「生活イメージ」が決まると、模様替えに必要なものや準備が具体的なものになります。

テイストや色味を決める

最後のステップが、テイストや色味など、インテリアに関わる部分の検討です。部屋やコーナーごとに異なるインテリアを楽しむのもひとつの方法ですが、あれこれ詰め込むよりも色やテイストに統一感をもたせたほうがスッキリとまとまりのある部屋になります。インテリア雑誌やサイトなどを参考に、好きな部屋のイメージカラーを決め、インテリアに合う雑貨や家具をあらかじめチェックしておきましょう。

模様替えを成功させるコツ

部屋のイメージが固まり、準備が済んだあとは、実際の模様替えです。もちろん、進めていく中で気を付けるべきコツがありますので紹介します。

おしゃれに見せる

おしゃれな部屋に見せるためには、模様替えした状態をキープし続けられるかがポイントになります。モデルハウスやディスプレイのように、ラグやクッションを季節ごとに変える、観葉植物はこまめにお世話をする、作り棚に並べた小物の掃除などを行うのは、意外と大変。

また、散らからないようベッド下などの見えにくい収納を上手に利用するなど、収納場所の有効利用もスッキリおしゃれに見せるためには効果的。まずは1か月後も、おしゃれなままキレイに保てる自信がもてるアイテムのみを取り入れて、模様替えをしていきましょう。

部屋を広く見せる

狭いワンルームマンションでも、できるだけ部屋をスッキリ広く見せるには2つのコツがあります。

高さをおさえて、揃える

収納力を向上させたいために、背の高いワードローブや棚を取り入れると、天井までの距離が近く、圧迫感が出てしまいます。床に座ったときに、目線よりも高い位置にものがこない程度の高さで家具を揃えてみましょう。また、テレビ、収納、ベッドなどの大きな家具の高さもできるだけ揃えると、奥行きが出てスッキリと見えます。そのほか、大き目の鏡を置くことで奥行きを演出するのも効果的です。

インテリアに使う色は3色程度に

カラフルなビタミンカラーなど、元気が出そうな多色使いも素敵ですが、部屋を広くスッキリ見せたい場合はNGです。カラーを選ぶなら、白に近い明るい色が部屋を広く見せてくれます。大きい面積を明るい色に統一して、ポイントカラーは2色ほどに留めておくとよいでしょう。

低予算で済ませる

気分を変えたいときに模様替えを繰り返す方や、飽きやすい方がおさえておくべきポイントもあります。家具や家電など、高いものや簡単に買い替えることができないものは、どんなインテリアにも合わせやすく個性の少ないシンプルなものを揃えることです。

家具や照明などすべてのテイストを変更して模様替えをしようとすると、その都度費用が大きくなってしまいます。そういったメインアイテムではなく、ファブリックやポスター、ラグなど大きな面積を占めるインテリアを変えることで、低予算でも部屋の印象を大きく変えることができます。

まとめ

生活スタイルの変化や、気分によって自分の思いどおりに模様替えができるのは1人暮らしの大きな楽しみのひとつです。DIYで家具作りや雑貨の手作りに挑戦するのも、よい思い出になるかもしれません。試行錯誤しながら、「部屋にいると癒される」と思えるようなインテリアを目指してくださいね。


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