友だちから「iOSアップデート届いてるよね?」などと訊ねられたのでしょうか。そいつのところには届いたのに自分には届いていない、どうして? と感じるのも無理はありません。iPhone 5sとiPhone Xとでは扱いが違うのか、ドコモとソフトバンクでは差があるのか、千葉と神奈川では時間差が生じるものなのか……つい疑ってしまう気持ちは理解できます。

iOSアップデートは、対象となるiOSのバージョンはもちろんのこと、iPhoneのモデルによっても差があります。たとえば、同じiOS 12.1であってもiPhone 5sとiPhone Xでは配布物の内容に多少の違いがあるため、ダウンロードサイズが異なります。つまり配布物として見れば別物という扱いですから、モデルが異なる場合配布開始までに時間差があっても不思議はありません。

利用するネットワークや居住地域によって時間差が生じる可能性もあります。容量の大きいデータを大規模配信する場合、「CDN(Content Distribution Network)」と呼ばれるサービスを利用するものですが、Appleは自前のCDNと他社のCDNを併用する形で運用しているとの情報があります。Wi-Fiを利用する場合、契約しているプロバイダによりCDNの構成に違いが生じる可能性もありますから、全世界一斉に同時配信されるというものではありません。

自分のところに届かないことが気になるようであれば、手動でダウンロードを開始しましょう。手順はかんたん、『設定』→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」の順に画面をタップすればOKです。Appleのサーバにダウンロード可能なアップデートが存在するかどうか問い合わせ、存在する場合は手動でダウンロード/インストール画面が現れます。

  • 利用しているiPhoneのモデルや居住地域により、iOSアップデートの通知が届くタイミングには差があります