睡眠は、人々の健康状態や、ストレスに直結してきます。手軽だからと、ジャージや外に着ていけなくなった服などをパジャマにしていませんか?

着るものが眠るのに適していない素材や形の場合、無意識のうちに睡眠の質を下げてしまっているかもしれないので、眠るのに適した素材や形のものを選ぶのが大切です。

そこで今回は、「寝巻き」と「パジャマ」の違いから、快適に眠るためにどんな素材や形のものを選ぶべきかをご紹介します。

寝巻きとは?

寝巻きとは、「寝間着」と書くこともあり、どちらも寝るときの服を指します。寝巻きというのは浴衣のような和服を示すことが多く、寝るときに体に巻くというのが語源ではないかという説が、寝間着は、明治時代以降に使われるようになった表記で、寝室で着る服という意味で生まれたという説があるようです。しかし、とくに使い分けるように決められているわけではなく、同じような意味で捉えられている場合が多いのではないでしょうか。

寝巻きとパジャマの違い

近年は、浴衣などの和服で寝る人は少なくなっており、上下が分かれたパジャマが主流となっています。シャツや短パンなどは部屋着として就寝前まで着ていたものを、そのまま着て寝るいう人が多いと思います。そのため、シャツや短パン、ジャージといった「寝るために作られたわけでない服」はパジャマには含まれないと考えられます。

ちなみにワンピース型の洋風寝巻きもありますが、そちらはネグリジェと呼ばれます。

快適なパジャマの選び方

Tシャツ・短パン、スウェットやジャージをパジャマ代わりにしている人も多いようです。しかし、パジャマとして作られていない服で寝ることで、睡眠の質を低下させている可能性があります。では、パジャマはどのような基準で選ぶのがよいのでしょうか。

以下の大事な三つのポイントがあるので、購入時の参考にしてみてください。

  • 温度と湿度をコントロールできる
  • 動きやすさ
  • 手入れのしやすさ

人は寝ている間も、想像以上の汗をかいているため、温度や湿度がうまく調節できる素材と形であることが重要です。肌触りがよく吸湿性に優れた素材を選び、夏は通気性がよく冬は寒さを感じにくいものにしたいですね。

次に、動きやすさも、重要です。人は、寝ている間に何十回も寝返りを打つといわれています。無意識に動くさまざまな寝相に合わせて伸びたり、縮んだり、身体に負担をかけないパジャマを選ぶようにしましょう。

最後に、手入れのしやすさです。毎日着るものなので、こまめに洗濯して清潔に保ちたいですよね。素材にこだわりのあるものなら洗い方、洗濯の頻度に耐えられる丈夫さも大事になってきます。

パジャマにおすすめの素材

以下の素材がパジャマによく使われています。

綿(コットン)

吸湿性に優れ、丈夫でもっともポピュラーな素材です。肌着やTシャツ、タオルなどにもよく使われます。

麻(リネン)

調湿性がよい、こちらも丈夫な素材です。しゃりっとした肌触りで涼しく乾きやすいので、春夏ものの衣類やハンカチなどによく使われます。

シルク

蚕の繭から生産される動物繊維で、保温性・保湿性・放熱性に優れた肌なじみがよい上品な素材です。スカーフやブラウスなどにもよく使われます。

綿とポリエステルなどの化学繊維

ポリエステルなどの化学繊維と綿を混ぜることで、軽く型崩れしにくくなるなど強度が増します。吸湿発熱素材のように機能性をプラスしたものもあります。

パジャマの理想的な形

季節によって袖や裾の長さを調節し、通気性や保温性をよくするのも大事ですが、夏もエアコンなどによる寝冷え防止や、冷房対策に長袖・長ズボンを選ぶ人も多いようです。また、着替えやすさも重要なポイントになってくるので、前ボタンのついたものが着脱しやすいのではないでしょうか。タイトなものよりも、ゆったりしたデザインのほうがリラックスできます。

夏と冬は素材の重ね方や織り方が違うものを選ぶ

暑い夏や寒い冬は、同じ素材でも重ね方や織り方が違うものを選ぶようにしたいですね。同じ素材でも夏は通気性のよいパジャマを、冬は、保温性を保つためにパジャマを選ぶことで、身体にもたらす効果が違います。

おわりに(寝巻きとパジャマの違いなどを解説)

寝るときに着る服「寝巻き」は日常的なものだからこそ、きちんと選ぶことが大切です。Tシャツ・短パン、スウェットやジャージなどで寝ることによって、実は睡眠の質が低下している可能性があります。睡眠で毎日の疲れを癒せるように、ポイントを踏まえて理想のパジャマを見つけてくださいね。



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