京王電鉄は31日、同社の9000系1編成(10両編成)にサンリオキャラクターをデザインしたフルラッピングトレインの撮影会を実施した。
同社はサンリオピューロランド(サンリオエンターテイメントが運営)と連携し、最寄り駅となる京王多摩センター駅の名誉駅長にハローキティが就任し、サンリオキャラクターたちによる駅装飾を行い、列車接近メロディーに「ビューロマーチ」を採用するなど、サンリオピューロランドおよび多摩センター地区への来訪促進、愛着の醸成に向けたさまざまな施策を進めている。今回、地域活性化を目的に多摩市とも協力し、京王電鉄では3編成目というフルラッピングトレインが運行されることになった。
9000系は京王線をはじめ、相互直通運転を行う都営新宿線にも乗り入れる車両。うち1編成(9781~9731)を使用し、多摩センター親善大使のハローキティをはじめ、サンリオの人気キャラクターたちで装飾した。車体はやさしい色合いのピンク色とし、花もデザインに取り入れ、華やかでかわいらしいサンリオの世界観を表現している。
外観デザインは車両ごとに異なり、1号車にハローキティ、2号車にポチャッコ、3号車にリトルツインスターズ(キキ&ララ)、4号車にシナモロール、6号車にポムポムプリン、7号車にけろけろけろっぴ、8号車にバッドばつ丸、10号車にマイメロディの8キャラクターをデザイン。5・9号車の車体には複数のキャラクターを配した。車内はフルラッピングトレインのデビューを知らせる窓上・中吊りポスターを掲出したほか、ハローキティ、マイメロディ、リトルツインスターズ、シナモロール、ポムポムプリンの5キャラクターをデザインしたドア注意喚起ステッカーで車体との統一感を出している。
撮影会に先立ち行われた車両概要説明では、京王線沿線だけでなく、より多くの利用者にサンリオピューロランドなどの周知を図りたいとの思いもあり、都営新宿線に乗り入れる9000系をフルラッピングトレインに採用したとの説明も。東京都屋外広告物条例については「多摩市にご協力いただき、各自治体の方にもご理解いただいています」とのことだった。撮影会ではハローキティ、マイメロディ、シナモロール、ポムポムプリンが登場。フルラッピングトレインの前で手を振り、ポーズを決めるなどして撮影に応じていた。
サンリオキャラクターをデザインした京王電鉄9000系のフルラッピングトレインは、ハローキティの誕生日であり、多摩市市制記念日でもある11月1日から運行開始。京王線および都営新宿線などで当面運行予定とされている。