エン・ジャパンは10月30日、「ミドルの転職」を利用する転職経験がある35歳以上のユーザーを対象とした「転職に伴う年収変化」に関する調査結果を発表した。調査期間は8月31日~9月30日、有効回答は907人。
転職後に年収の変化はあったか尋ねたところ、52%が「年収が上がった」と回答。年収が変化した要因として前職から変化したものを聞くと、年収が上がった人は「基本給」(83%)、年収が下がった人は「基本給」(78%)に加え、「賞与額」(62%)や「福利厚生・諸手当」(30%)を挙げる人が多かった。
具体的な年収の変動額は、上り幅・下がり幅ともに「100~149万円」が最も多く、年収が上がった人では29%、年収が下がった人では19%を占めた。また「500万円以上」上がった人は7%、下がった人は9%いた。
年収を上げるために転職時に意識したことは、「経験が活かせるポジションであること」が60%でトップ。次いで「将来性がある企業・業界であること」が37%、「スカウトオファーから選ぶ」が23%と続いた。
「コンセプチュアルスキル(概念化能力)」「ヒューマンスキル(対人関係能力)」「テクニカルスキル(業務遂行能力)」それぞれの中で、年収を上げるために必要な能力を質問すると、コンセプチュアルスキルでは「定義化(物事の本質をつかみ言葉で表す)」(53%)、ヒューマンスキルでは「コミュニケーション能力」(76%)、テクニカルスキルでは「業務経験」(66%)が最も多い結果となった。