今治タオル 青山店で「今治タオルコラボレーションプロジェクト第一弾」発表会が10月30日に行われた。今治タオルはこれまで「今治」という産地生産をブランドとしてきたが、新たに組合加盟の105社の個性を打ち出したタオルづくりを始動。その第一弾として、ヘアメイクアップアーティストの中野明美さんの監修による美容効果の高いタオルを4社が展開する。
佐藤可士和氏が仕掛けるブランド戦略第2フェーズ
クリエイティブ・ディレクターの佐藤可士和氏によって2006年に開始された「今治タオル再生プロジェクト」。今治は、このブランド構築によって押しも押されもせぬタオル産地として認知された。売り上げも飛躍的に向上し、このプロジェクトは産地再生のモデルケースとしても話題になった。
「シャンパーニュ地方に色々なシャトーがあるように、今治にも色々なタオル工場があります。そのようなイメージで、各社のタオルを個別に立たせたいと考えました」
佐藤氏はこのプロジェクトをスタートさせた理由をこのように語る。十分な産地ブランドを築いた今治が第2フェーズとして展開するのが「今治タオルコラボレーションプロジェクト」だ。今治ブランドのタオルを生産してきた「今治タオル工業組合」に加盟する105社にスポットライトを当て、それぞれの技術に基づく個性を打ち出した製品を展開する。
美容の専門家が"肌と髪にとことん優しい"を追求
「今治タオルコラボレーションプロジェクト第一弾」を監修するのは、ヘアメイクアップアーティストの中野明美さん。専門家としての確かな審美眼というプロフェッショナル性、業界でタオルフェチとして知られるというユーザー性の両方を持ち合わせているというのが、指名された理由だ。中野さんが掲げたテーマをもとに4社が切磋琢磨し、"肌と髪にとことん優しいタオル"を作り上げた。中野さんは、監修した4社のタオルを次のように評価する。
「ヘアメイクの仕事は、きれいですこやかな肌のうえで成り立っています。全ての人の肌がそうであればいいなと思い、今回のタオルを監修させていただきました。触っていただくと、タオルに化粧水を含ませてパッティングしたくなるぐらいの心地よさを体験いただけると思います」
肌触りをテイスティングしたい個性的な4ブランド
大成タオルが手掛けた「akemi nakano × ONARU TOWEL」は、通常の半分の細さの「無撚糸」を使うことで薄さ、軽さと柔らかさを追求した。オリムの作る「akemi nakano × ORIM」は、パイル糸に通常より細い糸を使用し、タオル使用時の肌摩擦を極限まで軽減している。
村上パイルの「akemi nakano × MURAKAMI PILE」は、キャノン加工(ブラッシング)によって空気層を含ませた繊維が絡み合う構造で、弾力性と吸水性に優れる。渡辺パイル織物の「akemi nakano × WATNABE PILE」は、タオル掛けに欠けてあっても美しいデザインを追求、発色と手触り、フリンジのデザインにこだわっており、4ブランドの中で唯一のオーガニックタオル。
4社が手掛けた"肌と髪にとことん優しいタオル"は、それぞれ美容面で使いやすいミニバスタオル、フェイスタオル、ウォッシュタオルの3種を発売。カラーは、肌を美しく見せるとともに普段使いしやすいホワイト、アッシュピンク、グレーの3色を展開。10月31日(水)より、今治タオルオフィシャルショップ4店舗と公式オンラインショップで販売が開始される。